noteを始めてから自分が思っていた以上に本の感想を残すのが楽しくて、ついつい時間を使っちゃう。 リアルタイムで読み終わった本の感想というわけではなく、今まで読んできたものでこれは残しておきたいなって感情をつらつら書く感じだけど。 ここが好きとか、これを思い出したとか、自分のためのメモでありつつ、たまにハートが押されてると読んでくれた人がいるんだなと、ちょっと嬉しくなる。 ついつい時間を使っちゃうことが増えるのは嬉しい悩みだなと思う(とか言いながら実際は時間が足りない…
銀河鉄道の夜/宮沢賢治 ※いつもより引用が多く、物語の最後がわかるようなことも書いてます。 杉井ギサブロー監督の映画『銀河鉄道の夜』を観たことはありますか? 私はこの作品が好きで、小さな頃に何度も何度も観てました。願わくば映画館で観てみたい。数年前、家の近くの映画館で1回だけ限定上映のようなものをやっていましたが、気がついた時には満席でした。 観れなくて残念な気持ちと、割とすぐに満席になっていたので作品の注目度に驚きと嬉しさと、どんな客層なのだろうと興味を持ったことを覚
HARBSでケーキを買った。 3人分のケーキが入った箱に紙袋をつけて貰ったら、紙袋の大きさに何だかニヤけそうになるのをぐっっっと我慢して店員さんから品物を受け取った。 レモンイエローにHARBSのロゴが入ったシンプルな紙袋が眩しい。口角がぐにゃぐにゃと変にあがりそうになる。 HARBSを食べるのは初めてという訳じゃない。 私はHARBSの夏頃に出るシトロンケーキが大好きで、「HARBSのシトロンケーキが食べたい。」と言ったら友人が予定を空けてくれた。 その時は各々買った
遠くに響くモトモトのダミ声が間もなく空がネイビー色に染まることを知らせてくれる。 モトモトは脚が長くて、身体は丸をちょっと上に引っ張ったような見た目をしている。私はフクロウに似てると思うけど、お兄ちゃんにはそうかなぁ?と言われた。 それから、モトモトは顔周りの羽根が少し長くて量が多いのが特徴で、羽根は青黒く、脚も嘴も両の目も赤みがかっていて、少し不気味だ。 朝を知らせてくれるニワトリ達が早寝早起きできるように、夜の訪れはモトモトが知らせる決まりが私の曾曾曾婆ちゃんの時にできた
図書館や人から借りてよかったから、家の本棚にも置きたいなってやつ。 ■パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら(中島たい子) ■永遠のおでかけ(益田ミリ) ■さよならは小さい声で(松浦弥太郎) ■無職、ときどきハイボール(酒村ゆっけ) ■日日是好日(森下典子) ■あの人の台所道具(台所育ち読書会) ■すばらしい日々(よしもとばなな) ■思わず考えちゃう(ヨシタケシンスケ) ■今日もいち日、ぶじ日記(高山なおみ) ■ぱっちり、朝ごはん(河出書房新社) ■
祖母の綺麗な黒髪をみて「グレイヘアにしない限り、この先ずっと染めるのか」と思った。 染めなきゃいけない訳ではないけど、美しいグレイヘアに出来ない限り、私は白髪を隠すことを選択すると思う。実際、祖母は黒髪がとても合っているし、母は自分で染めたりしているらしいが良い感じに染まっている。器用だなと思う。 なんだか急に地毛が恋しくなってきて、これが最後の自分の黒髪のはずだと数年前に染めるのをストップした。 叔母もそうだったらしいので、遺伝なのか小学生の頃には若白髪があった。当時
月と六ペンス/サマセット・モーム(金原瑞人 訳) この物語については本の裏表紙にある「ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。」がとてもわかりやすいし、私もそれに惹かれて読み始めた。 ちなみにタイトルも好きで、新潮文庫の美しいブルーの表紙も決めてだった。 天才画家に情熱や狂気はセット品のようによく語られるが、そうわかっていても惹かれてしまうし、芸術(表現の分野)が結構好きな身としては、彼らはどんな景色が見えていた
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる/石井好子 『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』なんて素敵なタイトルなんだろうと手に取り、裏表紙の「戦後まもなく渡ったパリで、下宿先のマダムが作ってくれたバタたっぷりのオムレツ。」という紹介を読んで、もう大好きになった一冊。 まずバタやブィヤベース、エスキャルゴとか普段自分が使うのとちょっと違ったカタカナがところどころ出てくるのが好き。全く違うという訳ではないから意味は伝わるけど微かな違和感に文字がピョンピョンして見える。楽しそう。
傘をさす日。すれ違いざまにそっと傘を傾ける。傘かしげ。 この瞬間が結構好き。 勝手にかしげて、勝手に得意げになっている。この自己満足の高揚感も嫌いじゃない。 道の幅やすれ違う人の多さで傾け加減を調整するのはちょっとしたゲームのよう。少しずつ自分の内に経験値をためている。 すれ違う誰かが同じようにやって欲しいとは特に思わない。 私が私に酔う瞬間。結構嫌いじゃない。 またね
ミシンと金魚/永井みみ 友人の家にお邪魔した帰り道、まず表紙が綺麗で目に止まり、『ミシンと金魚』という言葉の響きもなんだか好きで購入した一冊。 読みはじめの率直な感想は、癖が強いお婆ちゃんが出てきたな、これからどう進むんだろう、だった。そして決して綺麗だけじゃない現実のにおいも感じるような気がした。 本を読んでいる時、においを感じることがある。恐らく感情のにおいじゃないかと思ってる。同じ経験をしたことがあるとかではないのに、そう感じるのは不思議な気分で、未だにこの感覚を
2024年もあと100日を切ったようなので、今日までをちょっとだけ振り返ってみようかな。というより小見出しを作るとかnoteの機能を活用してみたいな〜と。 資格のはなし 仕事の関係で資格を取った。ほぼ知識がないと言ってもよいぐらいのスタートで、尚且つ苦手分野。正直大変だった〜。まず苦手分野を仕事にしているのか?って話だけれど、それは気が向いたら書くこともあるかもしれない。 結果的に資格は2回目の挑戦でなんとか取れました。 資格を取らないとスタート地点にも立てないようなプ
生きているうちに出会える本は世にある1パーセントにも満たないのだろうなと、ある時からよく考えるようになった。 その1パーセントにも満たないものも私を構成する1つで、あとどのくらい出会えるのだろうか。著名なものほど無くなりはしないだろうと勝手に見積もり、人生のどこかのタイミングで読もうと後回しにしたものは、読み切れるのだろうか。 これは本だけに限らず。 そう考えると人生は短く思う。 そんな事を言いながら、私は大して読むスピードが速いわけでもなく、1日1冊読むとかもなく。色
大切なものは自分の中にそっとしまっておきたい。 だけど、大切なものに触れた時の感覚を絵や言葉に表現できたら素敵だなとも思う。 美しい三日月、雨上がりの早期の匂い、お気に入りのカフェでの時間、街中で見かけた奇想天外なこと。 自堕落だな〜と言いながら、そんな自分もまあ好きなとき。 たまに溢れだす時もあるけれど、気がつくと自分の中に中にしまってしまう。(なのでSNSでなかなか発信できない) 家のあちこちにあるノートや、脳みそに書き散らした言葉と思考を気まぐれにnoteに綴っ