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育児#11 子供の勉強について情報収集


将来といってもまだまだ先のことかなと思いつつも子供の受験等をどうするちらっと考えたときにこの本に出合いました。タイトルが「コスパで考える学歴攻略法」で、どんな意見を持っているのか気になりました。

書籍の情報

タイトル:コスパで考える学歴攻略法
発行:2022年11月17日
著者:藤沢数希
発行所:株式会社新潮社

感想

特に理系に関しては、次の章で詳しく述べるが、世界中のどの大学でも勉強する教科書はほとんど同じで、習得すべき専門知識も世界共通なので、学費が非常に安い日本の大学はとてもコストパフォーマンスが良い。

第2章 日本の高校までの教育レベルは高い◇日本の大学のコストパフォーマンスはとても良い

タイトルに書いている通り、また、章立てからしてコスパについて全力で書いてありそうだなと思いました。ますます期待が高まりました。

特に理系について書いているみたいですが、著者にどんなバイアスがかかっているか、経歴を見てみました。そうしたら、まえがきのところに丁寧に記載してありました。

教育の本ということで、まずは筆者のバックグラウンドを書いておこう。中学受験をして地方の私立中高一貫校を経て、東京の大学に進学した。大学では理系の学科で学び、幸いなことにいくつかの研究成果を出すことができた。それがきっかけで海外の大学院から奨学金のオファーをもらうことができ、留学して博士号を取得した。海外で短い研究員のキャリアを経て、外資系投資銀行の東京オフィスに就職した。・・・

まえがき

ご自身が理系の出身ということで、理系が良いとアピールしたり、理系の科目について手厳しい意見があったりするかもしれないなと思いました。そこは自分の中で帳尻合わせして受け取ろうかなと思います。

無理をして中学受験して、SAPIXや浜学園などの塾に約300万円も支払い、その上で私立学校に6年間で約600万円も払う必要はないのだ。子供を公立中高に通わせ、中学受験をしないことで余った教育費を高校受験のための塾1年、大学受験のための予備校1年、あとは短期留学ぐらいに回したほうが、ほとんどの家庭にとってはコストパフォーマンスがいいだろう。また、私立中学受験はこれだけの費用がかかるのだから、ほとんどの家庭にとってそもそも選択肢にもない。

第5章 格安の公立中学からの高校受験ルートで学歴獲得競争に勝つ◇圧倒的に安い公立中学コース

つまり、高い金を払って、中学受験させ、私立中学と高校に金を払っても、受験産業が煽るほどの効果があるかは疑わしいのだ。

第5章 格安の公立中学からの高校受験ルートで学歴獲得競争に勝つ◇圧倒的に安い公立中学コース


私も公立中学、公立高校と進みましたが、ほとんどの家庭にとってはコストパフォーマンスがよいとあり、あ~、自分もコスパいいパターンだったのねと思います。子供にもぜひ同じ道を歩んでもらいたいなと思っています。

そのためか、ライフプランニング表にも子供の教育費を公立の小中高そして国立大学の場合の教育費としているので。

ところで、中学受験の相場を知りませんでしたが約300万円もかかるのですね。引用した部分には書いてありませんでしたが、これは小学校4~6年生の間塾に通わせた場合です。

それでも、中学受験の塾が子供に提供している便益は、親がやろうとしたらとてもできないことだから、約300万円したとしてもう安いというのが著者の主張でした。

とは言っても隣の芝は青く見えるもので、私立中高一貫校でどのくらいの成果が得られるのかも気になりました。これについて著者はこんな記載をしていました。

仮に大学受験の偏差値+3を1000万円出せば買えるとしたら、たとえば私大だとMARCHが上智ぐらいにはなる。上智が早慶ぐらいにはなるかもしれない。阪大が京大ぐらいにはなるだろう。東工大、一橋大、早慶上位学部に順当に受かる子供なら、偏差値3程度そこから上げることができたら、東大には十分チャレンジできる。あるいは、同じ大学に行くにしても浪人が現役になるかもしれない。つまり、この数字だけ見たら、約1000万円出せば、期待値では子供の大学がワンランク上がるかもしれない、というぐらいの相場観だ。 しかし、受験勉強の適性には、明らかに遺伝的な影響もある。

第5章 格安の公立中学からの高校受験ルートで学歴獲得競争に勝つ◇私立中高一貫校は公立と比べて偏差値を3上げられるかもしれない


大学のレベルがワンランク上がる期待があるそうで。これはこれで価値があるように思いました。学歴社会が冷たくみられるようになっても、なんだかんだ完全に学歴社会ではなくなっていないですからね。

「しかし、受験勉強の適性には、明らかに遺伝的な影響もある。」とはなんとも痛いところを書かれた気がします。「言ってはいけない」で橘玲氏も同じことを書いていたと思います。

私の子供もまあまあ受験の適性はあるかなと期待したいところではありますが、引用部分に載っているような大学には・・・どうかね~なんて思いますね。行けるならば行ってほしいとは思います。

結論としては、5章にあるように、格安の公立中学からの高校受験ルートで学歴獲得競争に勝ってもらいたいなと思いました。

まとめ

「コスパで考える学歴攻略法」を読みました。結論としては、5章にあるように、格安の公立中学からの高校受験ルートで学歴獲得競争に勝ってもらいたいなと思いました。


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