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自転車日本一周WWOOFの旅(6箇所目:秋田) 〜アグリクエスト?ファームファンタジー?(仮)〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元の美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。


前回の記事(WWOOFの旅5箇所目)で副題のアイデアを頂いたのでまだ(仮)ではありますが早速使わせていただいておりますw

秋田県大潟村に滞在しお米農家さんでお手伝いさせていただいていましたが、農閑期(←こんな言葉も今回のアグリクエストするまで知らなかったw)は週末お休みということでせっかくだから農レベルを上げたいと思い、有機農業をやっていらっしゃる「ファームガーデンたそがれ」さんを知人が紹介してくれ、近く(自転車で26キロ)だったのでお手伝いしてきました!

(写真:日本一大きい干拓地の中をずーっとまっすぐ抜ける一本道(約11キロ)

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そのファームガーデンたそがれを運営していらっしゃる菊地晃生さんのご紹介です!

園主 菊地晃生(1979[昭和54]年生まれ)
大学時代は、建築/都市計画を志すが、しだいに都市の人らしくない空虚な構造物に囲まれた空間に魅力を感じなくなり、ランドスケープデザイン(造景)の道を目指す。北海道・十勝の設計事務所でその手法を学ぶ。根室市のグリーツーリズムに関わる業務や札幌市の都市公園の実施設計などに従事。

田園を活かした風景の修景計画や生態環境保持などのランドスケープデザインの視点から新時代の農業を展開しようと決意し、2008[平成20]年、10年振りに秋田へ戻る。その後、自作の田畑を手掛けながら、大潟村の農業法人 有限会社正八で近代畑作全般をゼロから学ぶ。翌2009[平成21]年、千葉県下総、日本不耕起栽培普及会会長である岩澤信夫さんのところに通い、稲の不耕起移植栽培/冬期湛水(とうきたんすい)技術を学ぶ。

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そして彼の祖母、おばあの紹介です。(大正15年生まれ)
 80を過ぎたからだで、畑でも何でもこなします。各野菜の種の播きどき、肥料の要求度、自家採取の方法などをすべて経験的に習得してきました。
 秋田で最も伝統野菜(固定種)に近いとさえ言われる"てんこあずき"も何十年も前から種子選抜を繰り返し育てています。ほかにも我が家で長いあいだ自家採取を繰り返してきた大豆、茶豆、金時豆などがあります。我が家の豆類は、自然乾燥と手仕事による少量高品質栽培です。

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菊地さんは農業初心者だったにもかかわらず自ら進んで自然栽培や有機農法にこだわって野菜を作り始め、おばあの技術や知識を残していきたいと「野育園」という形で農業のコミュニティーを作り、育てた作物はみんなで分けるという運営の仕方をしています。ですから作物を売るために作っていないんですね。そこがすごく面白いアイデア! 田んぼの区画(園庭と呼んでいます)を定額で借りてもらい、授業として米を不耕起栽培で作る過程を一緒に体験するんです。

色々お話を聞かせていただいてそのインタビュー音声も録音してあるので、どこかで公開させていただきたい!(ちなみに今までのホストさん達との雑談のようなインタビュー音声も保存してあるので、それぞれの農家さんがどのように現状や日本のことを考えていらっしゃるか生のお声をみなさんにも聞いていただきたいなぁ。


今回の農レベルアップには、収穫した小豆を鞘から木槌で叩いて手作業で取り出し、それを「み」という農具を使ってごみと実を分け、それをさらに「とうみ」というこれまた昔の農器具を使って小豆だけ振り分けるスキルを身につけましたよ〜!

こちらは木槌を使って脱穀する伝統農法

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こちらは昔の農具「み」を使っての実とゴミとを分ける伝統農法

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それをさらに「とうみ」を使って一番と二番の実に分ける。手前に出てくるのがより良い実で一番。奥に出てくるのは少し劣る二番。空気の吹き出しから出てくるのはゴミ。昔の人もこうして知恵を絞りながら忙しさを改善しようとしていたんだなぁ。

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さて、そしてお待ちかねのランチ!わたしが来るということでわざわざ秋田の伝統料理「だまこ鍋」と秋田名物稲庭うどんを作ってくれました!だまこはきりたんぽを団子状にしたものです。他にも秋田名物いぶりがっこや、採れた里芋の「親芋」(市場には出回らないが、一番美味しい部分)での煮物をいただきました!天気もよかったので庭先にテーブルを置いてみんなで食事!美味しくて気持ちよかった!

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ランチの後は里芋を収穫して洗ったり、まこも竹を収穫したり、美味しいコーヒーを飲みながら菊地さんをはじめ秋田伝統野菜の沼山大根をいかに現代に蘇らせたのかという短編ドキュメンタリー映画も見せていただき、農についての知識がより一層身につきました!

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まこもは水路の脇で水をさらにきれいにするために植えているんだとか。葉はお風呂に入れて塩素除去できたり、根元はたけのこのように調理に使えますよ〜

こちらは沼山大根を蘇らせたドキュメンタリーの短編映画の公式予告映像

その活動のウェブサイトはこちら

この短編映画に出てくる遠山さん(元カメラマン)を園主の菊地さんが紹介してくれ、訪問しても良いということで、急遽大潟村の出発を1日早めて秋田市へ向かうことに決めたのでした!


たった1日でしたがこんなにも素晴らしい出会いがあって、多くの大切なことを学ばせていただきました。いやー、人生本当に素晴らしい!毎日が一期一会でたくさん学ばせてもらえて。この経験を独り占めにするのは本当にもったいないので、こうしてnoteに書き綴らせていただいております!

ぜひこれからもみなさんと旅を作っていただきたいので、サポートもよろしくお願いしますね〜😆


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