自転車日本一周WWOOFの旅(23軒目:高知県) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜
WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。
四国3軒目は仁淀ブルーで有名になった仁淀川沿いにある土佐和紙の会社「鹿敷製紙」さん。
ここ農家? と思われるかもしれませんが、現在担い手が非常に少なくなった和紙の原料である「こうぞ」(みつまたも少し)を自社で管理も始めているので、農家でもあるんです! 自社で原料から作っている会社は全国でも非常に珍しいそう。
さらに言うと「和紙」と呼ばれているものでも原料が外国産のものも多いので、純和紙はすごいことなんです!
そもそも私は紙の原料が木なのは知っていましたが、どんな木なのかは全く知らず、全てが初めてのことでした。
こちらが紙の原料である「こうぞ」の株。これが毎年ぐんぐん伸びて枝になるのでそれを切ってその外皮の繊維の部分を使うんです。この株は100年以上も枝を伸ばしているんだとか。
こうぞの葉。
こうぞの外皮。
今回のWWOOFホストさんは役者でもあり、以前は海外に行ったり都心で舞台などに関わっていましたが、最近生まれ育った地に戻り母方の代々続く製紙会社にも勤めるようになり、アーティストとコラボしたりもしているそうです。
私がシルクドゥソレイユに在籍した経験や現在役者ということもあり来るのを楽しみにしてくれていました。着いて早々にお願いがあると告げられ、何かと思ったら地元の学校で講演をしてほしいとのことでした。
んー、OKはしましたが、本来は私の職業としての仕事なんですよね。ですが今回は特別にWWOOFで滞在ということもあり、お手伝いの一つにカウントすることにしました。
それ以外はこうぞの管理のお手伝いと和紙作りを教えていただきました。こうぞの管理は点在する木の株の見回りとその周辺の草刈りです。えぇ、また草刈りですw草刈りの仕事はもう何度も書いているので和紙製造のお話にしましょう。
❶ まずこうぞの外皮を水に浸し刃物で削って繊維だけの状態にします。この仕事も以前は地元の方々が副業として隙間時間でやっていたのですが、高齢化や過疎化もあり、どんどんやる人がいなくなっているそうです。(私は結構この作業得意だなと思いました)
❷ 繊維を水に浸す
❸ 小分けにする
❹ 手作業でちりを除去
❺ ノリを入れて撹拌
❻ 薄く均等に流し込む
*機械は企業秘密なので写真は載せられません。
❼ 乾燥させると和紙になる
色々な色や硬さ薄さで作れます。
ギャラリーも併設。ギャラリーの壁紙や滞在しているお家の壁紙は全て和紙‼️ すっごい贅沢✨ 「和紙は売るほどあるから!」と(笑)
はた織り機?
和紙が布になる‼️ 洗濯もできちゃうそう!
驚くなかれこの薄さ。このように薄い和紙は大英美術館やルーブル美術館などで何億円もするような絵画の修復にも使われるそう。
点在するこうぞの畑に行くときに山の中腹で車が故障。助けが来るまで動けないので、
川に降りてハプニングを満喫❣️ 仁淀ブルーと呼ばれ、水質日本一にもなっている川に流れる支流。水がすっごいキレイ✨ でもめっちゃ冷たい。
もちろん手すきでの和紙作りにも挑戦させていただきました!
こちらが地元の学校で行った講演の様子。小中が合併されていてこれで全校生徒。たくさん質問もしてくれて良い講演になったと思います。人懐っこい子供たちで楽しませてもらいました(笑)
高知新聞さんにも取り上げていただきました。
あっという間の1週間。色々な方々にも引き合わせていただき、この世界にはいくらでも可能性が広がっているなぁと感じました。その可能性を広げるかどうかは自分の選択次第‼️ですね。
ぜひ応援としてシェアをお願いします! 色んな人に色んな生き方があることを届けたい!