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UMIHICOのはじまりと今。そもそも、UMIHICOって?
こんにちは。
UMIHICOの代表をしている堀越一孝と申します。
現在のUMIHICOは、画家ほりこしみきとフォトグラファーほりこしかずたかのクリエイティブユニットです。
「現在」と付けたのは、立ち上げの時にはもう一人メンバーがいて、デザイン事務所兼カフェとしてスタートしました。今もそのメンバーとは一緒に仕事をしているのですが、拠点を移したため屋号が異なります。まずは、そのあたりの原点をご紹介。
私は2014年から3年間、長崎県のほぼ中央にある人口約8,000人の小さな町、東彼杵町で地域おこし協力隊として活動しました。ところで、町の名前読めましたか?これで、「ひがしそのぎ町」と読みます。
この読むのも難しい小さな町にある「千綿駅(ちわたえき)」という、これまた小さい無人駅を舞台にUMIHICOは生まれました。
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画家のほりこしみき(以降、みき)は、名字でわかると思いますが、奥さんです。
その画家のみきと近隣に暮らすデザイナーの北村直子さんこと、なおちゃんと共に、にぎわいの遠のいた無人駅「千綿駅」を『素通りの駅から道草したくなる駅に!』という目標のもとデザイン事務所兼カフェとしてスタートしました。
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「千綿駅」を舞台としたのは、なんの根拠もなかったわけではなく、場にものすごいポテンシャルを感じたからです。“日本一海に近い駅”とも言われ、木造の駅舎を抜けた先には波ひとつない穏やかな大村湾が広がる。ホームに立った時、海との間にはJR大村線の単線が一本通るだけ。しかも海は西側に広がり、夕陽が目の前に沈む。こんな場が塩漬けになっていたんです。
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ここでコーヒー飲んで、ぼぉ〜っとしたら最高だよなぁ。ここが仕事場だったら最高だよなぁ。ここで天気の良い日に昼飯食べたら最高だよなぁ。って、神奈川県出身で会社勤めだったぼくは、とにかく「最高だよなぁ」の欲望が湧き出る湧き出る。
自分が面白がりながら活動できるこの場は、絶対に面白くなる。そう確信して舞台としました。
名前のUMIHICOは、日本神話の「海幸彦と山幸彦」から。海に一番近い駅が舞台だから、その神様の名前にあやかりました。
そんなこんなで生まれたUMIHICO。
プレオープンの日に誰も来ないという厳しい現実からソトコトという雑誌の表紙になったり、長崎県の七つの魅力の一つになったり、その「千綿駅」では様々なドラマと経験がありました。そんな裏話なんかもちょこちょこ書いていこうかな?とも思っています。
今は、福井県の小浜市に事務所を置いていますが、もう少しオープンな場をつくりたいとウズウズしています・・・。これからUMIHICOはどうなっていくのか?
みなさん、どうぞよろしくお願いしますー!
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最後の写真は、「千綿駅」最後の営業日2016年11月27日。なつかしいな〜