神様の水を飲んだ猫-最終話-
幼い頃、自分の部屋が無くて祖母の部屋に勉強机を置いて過ごしてた。小学生の後半になってくると、マセてきて、部屋を思い通りにしたくなりポスターなど貼り始める。次第に祖母のタンスがどうしても気になってしようがない。THE桐のタンス、まるで時代劇から抜け出したような重厚感満載のドッシリした黒いやつ。そのタンスと、ビーバップハイスクールのポスターや、コカコーラの置物がどうやってもミスマッチだ。ある日思い切って、祖母に願い出た。このタンスを、ペンキで白く塗っていいか?と。この狂った孫は一