内村航平選手の「けあがり」と人生を思う朝の時間
子どものころ、父は、いつも食卓で新聞を広げながら朝食をとっていた。
新聞は大きくて、その向こうの父の顔は見えなくなって、
ご飯を食べているのに、なんだか不釣り合いな存在だった。
中学生になって、世の中のことを知るのが楽しくて、
毎日、新聞を読むようになった。
当時、私の実家は、スポーツ紙も、経済紙も、一般紙もとっていて、
帰宅後の時間はあっという間に過ぎていった。
その後、私の人生のなかで、新聞は大きな存在になったけど、
朝の食卓で、ゆっくりと新聞を広げることは、あまりな