『空の教師』についての覚え書き
こんにちは。
初めての方、はじめまして。
この短編小説は2000年の8月に初稿が完成しました。
今、改めて読み返してみると、既存の某作家の影響が語り口に現れているようで、もの凄く恥ずかしい気がしないでもないのですが、自分にもそういう時代があったことは記憶に留めておこうと思います。
この頃、NHK特集だったかETV特集だったか(すでにうろ覚え)で、フラクタル幾何学を紹介する番組を観て、そこでフラクタル理論やらマンデルブロ集合やらシェルピンスキーのギャスケットやらにとても好奇心を刺激されました。
この作品は、このときの刺激が書く動機になっていたはずなのですが、できあがったものはまったくフラクタルは関係なく、複雑でもなんでもないおそろしくシンプルなコメディになっており、テーマが小粒という評価を頂いたのも納得しています。
古い作品なので、居間に電話が掛かってくるシーンが気になったため、居間のテーブルに置いてあったケータイに着信したように修正を入れました。それ以外は、ほぼ当時のままの原稿です。
今回もWEBでの読み易さを考慮して、適宜、行空けを入れました。
お読み頂いた方に感謝を申し上げます。