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保護犬のチカラ

こんばんは
ウミガメおばさんです。この名称気に入っています。(笑)

うちのカウンセリングルームで、セラピードッグ兼所長を務めてくれている
元保護犬(名前はポピーといいます)の「不思議なチカラ」についてすこしお話しさせてください。

彼女を臨床活動に参加させるのには、すこしばかり不安がありました。なぜなら、彼女は「怖がり」で「人見知り」だからです。


怖がりなポピーです

皆さんは、「アニマルセラピー」や「ドッグセラピー」ときくと、元気いっぱいのわんこが、わふわふっとやってきて、ぺろぺろと手やら顔やらをなめて癒しくれる、などというイメージをお持ちではありませんか?

彼女は、まったくもって、そういうタイプではありません。見知らぬ人には無視を決め込みます。「ほら、○○さんだよ」と引き合わせても「・・・
大丈夫みたい・・・」と、彼女が判断して警戒を解くまでにずいぶん時間がかかります。ご近所の人や散歩中に会う犬友達の方々であっても、そうですね、10回以上はお会いして、やっと打ち解けてくる、ということが珍しくないんです。

もちろん、譲渡してもらった動物団体さんでトレーニングに励みました。ですから、セラピードッグとしてかなり重要な条件である
1 噛まない
2 無駄吠えしない
3 とびかからない
はもちろんのこと、待て おいで といった基本的なものから、かなりレベルの高いコマンドにも応えられるようになりました。

ただ、初対面の相談者さんに対して、彼女がどんな態度をとるのか、そこが気がかりでした。私の後ろに隠れてしまうのでは・・・と心配でした。

ところが、初めて、彼女がカウンセリングに同席した時、とても落ち着いた好意的な態度で、相談者さん親子を迎えたのです。そればかりか、2度目以降も、どの相談者さんに対しても、それはあまり変わりませんでした。

なぜ、道端で会った人には「人見知り」をすることが多いのに、カウンセリングに訪れる相談者さんには「セラピードッグ」の役割を果たせるのでしょうか。

どうやら彼女には「職業犬」としての意識があるようなのです。「誰かの役に立っている」ことをよしとしているような雰囲気を感じます。と言いますのは、カウンセリングルームには、カウンセリングの時以外、めったに入ってこないのです。しかし、カウンセリングの時は、相談者さんの前を歩き、「ここですよ~」と言わんばかりにカウンセリングルームのドアの前に座り、開けてやると、そそくさと入っていきます。

トレーニングのたまもの?いいえ、日常生活では、彼女はいわゆる「ツンデレ」。まるで猫のような性格で、何かコマンドを出しても「みえません」「きこえません」という顔付きをすることがあります。

彼女の不思議なチカラの理由(源)を知りたい!
それは彼女の個性だというだけでなく、「保護犬」であること、「保護されたあとの、人との暮らし方」と無関係でない気がするのです。
「保護犬のチカラ」について研究の問いを立てるつもりでいます。(本気)

大学院の講義で質的研究の「対象選択」について学びました。
どんな方にお話を伺えばいいのか・・・
「保護犬」に限らず、犬と「絆」をもっていらっしゃる方々かなとは思っているのですが。ご助言をよろしくお願いいたします。

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