ドキッとする言葉たち10月4日編
自分が「研究」なるものに興味を持ちだしてから、無味乾燥なものだと思い込んでいた文章たちの中に、え?とか、これって・・・と思うものが増えた気がしています。
9月24日に書いたのは、上の画像にあげている『ナースのための質的研究入門ー研究方法から論文作成までー』という本からの「ドキッとする言葉たち」でした。今回もこの本からの言葉を紹介したいと思っています。
これは、いま受けている大学院の講義のテキストです。講義が進むにつれ、このテキストも読み進めていくことになると思います。そしてこのテーマでの記事も続くはずです。(本当かな?💦)講義が終わるころ、どんな「ドキッとする言葉たち」を自分がピックアップしたのかにも、ちょっと興味が湧き始めました。
第1章<質的研究の特質:発展と展望>より
多くの研究者は、質的研究方法と量的研究方法をともに用いることができると信じており、実際たびたびそれを行っている
大昔に修論を書いたとき、確かに両方やりました。あのころ(いつ?)は今に比べて、アンケートの協力が得られやすかった面もあり、かなりの量のデータを分析しました。たくさんの統計を試したことも覚えています。(正確には試してもらった・・ですが💦)
ありがたいことに、統計結果は、期待していた傾向を示していたので、それでまとめられないことはなかったのです。ただ、なんとなく「物足りなく」感じてしまい、アンケートの中の自由記述欄の分析(KJ法)を始めると、俄然面白くなってきたんです。調子に乗って、M2の夏休みにインタビューまでしてしまい、自らの首を絞めたのでした・・・。😢
なぜ「物足りなく」感じたのか?今思えば、量的な研究だけだと、人の顔が見えてこないと感じたのではないかと思います。いえ、もっとシンプルに、質的な研究を加えてみたら、何がみえてくるんだろう、という素朴な好奇心からだったかもしれません。やってみて、両者は「相補的な役割」を果たしてくれた、というのが実感でした。
今ここにきて新たに「質的研究とは何ぞや」「質的研究で何ができるのか」と考えている私がいます。