【中医学】なかなか治らない 指先カサカサと指先ぱっくり割れの原因と対策
【相談】
乾燥する季節になると指先がぱっくり割れます。
クリームを塗ってもなかなか治りません。
【結論】
原因は、乾燥ではなく、指先がむくんでいるからです。
根本治療するには、体の中で何が起きているのか原因と結果をきちんとイメージすることです。
1)原因と結果を正しく理解する
病気は結果で、必ず原因があります。
乾燥が原因なのか?
血の巡りが原因なのか?
むくみが原因なのか?
この判断を間違えると対策を間違えて、いつまで経っても治らないということになります。
2)体の中で何が起きているのか
答えは、
指先のむくみ(体の中の水たまり)が冬の寒さで固まります。
むくみは、食べたものからできています。
米、芋、パン、パスタ、バター、豚骨ラーメンなど。
これらの栄養ストックは、むくみとなり時間と共に、ネバネバトロトロします。
特に、手足指先末端に停滞しやすく、ときに水泡など作ったりします。
これを手湿疹といいます。
手足指先末端に停滞したむくみは、冬の寒さで固まります。
これが指先ぱっくり割れの原因です。
3)むくみがあるから
手足指先末端に停滞したむくみは、冬の寒さで固まるために、血管が圧迫されて、血の巡りが悪くなります。
血は、潤いと栄養を運んでくれます。
指先に、潤いと栄養が運ばれなくなるために、指先がカサカサ乾燥します。
まとめると
①むくみが冬の寒さで固まる
②血管を圧迫するので、血の巡りが悪くなる
③潤いと栄養が運ばれないのでカサカサ乾燥する
という順番です。
4)じゃあ、どうしたらいいのか?
原因は、指先のむくみ
結果1は、指先の血の巡りが悪い
結果2は、指先のカサカサ乾燥
では、もっとマクロの視点で考えてみましょう。
問題:指先にむくみができたのか?
答え:肩こりのため、指先に送られる血の巡りが悪いから
例えば
自然界の川の水は、流れやすい所に流れます。
大きな石や倒木があると、水の流れが停滞し流れにくくなります。
自然界で起こることと体の中で起こることは同じです。
肩の筋肉がカチカチに凝っていると、指先末端まで血が流れにくくなります。
血の巡りが悪くなった指先は、老廃物が停滞して、むくみが起こります。
そして、むくみによって冷えます。
このように、体の中で起こっていることがイメージできたら対策は簡単です。
指先にクリームを塗って対処療法も良いです。
しかし、根本治療するには、肩周りの血液循環を良くすること。
温めてマッサージするなど手段は何でも良いのです。
大切なのは、原因から結果までの物語をイメージすること