【中医学】味がわからない副鼻腔炎の原因と対策
【相談】
昨年副鼻腔炎と診断され、今年に入り何回も副鼻腔炎になっています。
副鼻腔炎の症状は、、頭が重だるく思考停止し、味がしない、後鼻漏によって咳も出ます。
今後、鼻の粘膜を切り取る手術も考えています。
鼻うがいなども積極的にしています。
ストレスもできるだけ減らせるように努力しています。
【結論】
手術は、最終手段です。
根本治療としてできることは、たくさんあります。
まずは、体の中で何が起きているのか理解しましょう。
1)体の中で何が起きているのか
頭蓋骨には、いくつかの穴があります。
副鼻腔炎は、これらの穴に膿が溜まって起こります。
問題:膿はなぜできるのでしょうか?
答え:津液が体の中の熱によって煮詰まって膿になります。
津液とは、栄養ストックです。
栄養ストックは、各細胞に使われて循環している間は良いですが、賞味期限が切れると古くなり、熱化して腐ります。
これが膿です。
問題:体の中の熱とは何でしょうか?
答え:食べたものが胃の中で停滞・発酵・腐敗して、胃の中で熱を生みます。
例えば、パン生地を発酵させるときに温かくなります。
これは、小麦粉が酵母によって分解される時に起こる発酵熱です。
自然界で起こることと体の中で起こることは同じです。
食べ過ぎや水分の取り過ぎで、胃の中で食べ物が停滞・発酵・腐敗して胃熱が生まれます。
体の中にこもった熱は、健康ならば汗となって外に出ます。
しかし、汗をかかない人の熱は、頭に昇ります。
副鼻腔に溜まった津液(栄養ストック)は、頭に昇った熱により煮詰まり膿となります。
これが、副鼻腔炎のメカニズムです。
2)ストレス軽減より先にすること
体の中で起こることが理解できたら、次にすることは、どのポイントを抑えるかです。
副鼻腔炎になる原因ポイントがいくつかあります。
①津液が循環せず、賞味期限が切れている
②食べ過ぎ飲み過ぎにより胃熱が生まれる
③汗をかかないため、体の中に熱がこもる
病気となるには、複数の原因が重なって起こります。
ストレスを軽減することも良いですが、ストレスの多くの原因は、人間関係です。
人間関係の改善は、時間がかかるので、まず生活環境から取り組みましょう。
3)どうしたらいいのか
①津液が循環せず、賞味期限が切れている
②食べ過ぎ飲み過ぎにより胃熱が生まれる
③汗をかかないため、体の中に熱がこもる
これらの原因を改善するには、生活習慣を変えること。
人が病気になるのは、良いと思って積み重ねた間違えた習慣です。
①顔は60個の筋肉パーツからできていますが、ほとんど動かすことがないです。顔ヨガやマッサージで筋肉を動かしたり、血液循環を良くしましょう。
②食べ過ぎや水分の取り過ぎを控えましょう。
1日2Lの水分は、胃液を薄めるため消化不良の原因となります。
③デスクワークが多く、一年中冷暖房の効いた部屋で仕事をしていると汗をかくことが少なくなります。
皮膚が固くなり、体の中に熱がこもりやすくなります。
湯船につかったり、岩盤浴などを利用して汗をかける体にしましょう。
手術は、これらを全てやった後の最終手段です。
粘膜は、風船と同じで、切ってもまた再生して膨らみます。
一時的には効果がありますが、根本治療ではないです。
魔法の薬も、魔法の手術もありません。