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【中医学】チョコレートのう胞を中医学から教えて

【相談】
20代の時に、月経が重く産婦人科を受診し、低用量ピルを服用しています。
低用量ピルのおかげで、チョコレートのう胞は小さくなり、月経も安定しています。
よもぎ蒸しを実践していますが、医師からは、「怪しい民間療法、粘膜からヨモギが染み込むわけない」と言われます。
中医学視点からの解説をお願いします。

【結論】
低容量ピルによって、チョコレートのう胞は小さくなりますが、長期服用によるリスクをきちんと理解しておくこと。
病院では、メリット大きく、デメリットは小さく伝えます。
よもぎ蒸しは、漢方薬の知識があれば、効果が出ることは当たり前に理解できることです。
医師・薬剤師は、大学で漢方薬をほぼ習いません。

健康ビジネスは、落とし穴がいっぱいあります。
医師と薬剤師のいうことは、参考にしても良いですが、鵜呑みにしないこと。
自分を自分以上に大切に守ってくれる人はいません。


1)チョコレート嚢胞と子宮筋腫の違い

西洋医学では以下のような説明をします。

発生部位
チョコレート嚢胞:卵巣に発生します
子宮筋腫:子宮の筋肉層に発生します

原因
チョコレート嚢胞:子宮内膜症の一種で、子宮内膜が卵巣に発生することで起こります
子宮筋腫:子宮の筋肉細胞が異常に増殖することで発生します

症状
チョコレート嚢胞:強い月経痛慢性的な下腹痛や腰痛不妊
子宮筋腫:過多月経、貧血、腹痛、腹部、尿漏れ、便秘



わかるような、わからんような。ケムに巻かれたような。

西洋医学では、長々と難しい説明をしますが、発生部位によって、病名を分けているだけです。

要するに、血と津液の混ざった水たまりです。

2)低用量ピルを飲み続けると

メリット

低用量ピルは、酸性の薬です。
西洋医学の薬の素晴らしい所は、狙った臓器に薬が届くということ。
子宮の周りにむくみを分厚く作ることで、血を集まりにくい状態にします。
それにより、月経が少なくなり、生理痛を緩和します。

デメリット

人によって副作用が違います。
・コレステロールが高くなる
・肌荒れ
・夜中にトイレに目が覚める

コレステロールが高くなる理由は

コレステロールは女性ホルモンの原料です。
ピルは女性ホルモンの合成を減少させるので、原料であるコレステロールが余ります。そのため、コレステロールが高くなります。

肌荒れ

体全体がむくみやすくなります。下半身に冷えとむくみが多くなり、上半身に熱がこもるようになります。
ニキビや肌荒れを起こしやすくなります。

夜中にトイレに目が覚める

子宮周辺にむくみが多くなるために、膀胱を圧迫します。
そのため、トイレの回数が増え、夜中にトイレに目が覚めるようになります。

3)どうしたらいいのか

魔法の薬はありません。
月経痛の原因は、
・水分が多い
・食事のカロリーが多い
・汗をかく運動が少ない
・湯船に浸からずにシャワーだけで体が冷えている
などの原因が複数個重なって病気となります。

健康山への『どこでもドア』はありませんが、近道はあります。
それは、健康山への案内人を見つけて、一緒に登ってもらうことです。

一人で試行錯誤しても遠回りをするだけです。
健康山へ特殊部隊のように登ることも危険です。

良い案内人を見つけることで、人生は変わります。




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カワモト中医学薬剤師 【イマナカ健二中国医学協会】薬膳土曜クラス担当
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