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【中医学】間違えると逆効果 微熱で飲んじゃダメ 最も良い解熱剤のタイミングとは

【相談】
微熱があったので、解熱剤を2日ほど飲みました。
その後1週間ほど鼻水、鼻詰まり、喉の痛みが続きました。

結論
解熱剤は、
・発熱のために頭痛が起こり眠れない
・顔が真っ赤でしんどい
という場合に使いましょう。



発熱は、菌やウイルスが体の中に入らないための防御反応です。

微熱のうちに発熱を止めてしまうと体の中に菌やウイルスを誘い込むことになるので、鼻水、鼻詰まり、喉の痛みなどが起こります。

子供が4人いる我が家では、子供が熱を出すことはよくあります。

我が家では、発熱は、体の中の煮沸消毒と考えます。
たまに体を休めてリフレッシュするのも良いですが、学校のイベントや仕事などがあり、長く休めない場合など2~3日でスッキリ治したい場合は、戦略を立てます。


1)発熱は体の防御反応

熱を必要以上に怖がることはありません。
ネット情報では、「高熱で脳炎になった」など切り取った情報が一人歩きしていますが、なぜ高熱で脳炎になったのか原因を考える必要があります。

高熱=脳炎ではありません。

高熱によって、脱水が起こり、脳に炎症が起こるのです。
高熱→脱水→脳炎です


車で例えると
エンジン全開で走っている時に、潤滑油のエンジンオイルがない状態で走り続けるとエンジンやそのほかの部品が故障します。

自然界で起こる現象と体の中で起こる現象は同じです。

菌やウイルスが体の中に入り込まないように、体は発熱します。
その時に体を冷やす水がなくなると、脱水になり脳炎を起こすのです。

つまり、発熱を恐れるのではなく、脱水に注意することが必要なのです。

あなたが、体の総監督として体の中で何が起こっているのか理解して、戦略を立てて、指示する必要があるのです。

2)いつまでに熱を下げたいのか戦略を立てる

【早く解熱させたい場合】
①発熱材料を入れない(空腹の状態を作る)
エンジンにガソリンを入れると絶好調に走れるように、発熱している時にモリモリ食べると高熱が出ます。

・若くて体力に自信がある人
モリモリ食べて高熱と汗で菌やウイルスを追い出す戦略も良いでしょう。

・体力に自信がない人
できるだけ空腹にして発熱しないようにしましょう。

②汗をかく
風邪の引き始めは、菌やウイルスは皮膚表面上にいます。
体の中に入り込まないように、
・お風呂で汗をかいて追い出す
・マッサージで汗をかく
・手足を湯たんぽで温めて汗をかく


高齢者や産後、長期入院の方は、汗をかくと体力を消耗するので注意しましょう。


【長期の休みがあるのでゆっくり熱を下げたい場合】
・好きなものを食べてゆっくり体を休めましょう。

3)薬がなくても治る体をつくる


人には自己治癒力があります。
しかし、頭痛が起きたら痛み止め、食べすぎたら胃薬を常用していると体の治ろうとする力、自己治癒力はどんどん低下します。

薬がすぐ手に入る時や病院へ行ける時は良いですが、海外旅行中や地震などの災害時では、薬がすぐに手に入りませんし、病院へすぐに行けません。

普段から薬がなくても治る体を作っておくと緊急時に不安になりません。

体の中はブラックボックスではありません。
自然界で起こる現象と体の中で起こる現象は同じです。


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カワモト中医学薬剤師 【イマナカ健二中国医学協会】現役薬膳講師が教える中医学
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