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【中医学】黄色い目やにと白い目やにの違い 体のサインを中医学で教えます

【相談】
食べすぎた日や風邪ひきそうな体調不良の日の朝、目ヤニがつくことがあります。
カサカサするする黄色い目やに、ねっとりした白い目やにがつくことがあります。
これは、体のどのようなサインですか?

【結論】
白い目やには、体の中に水分が多い状態です。
黄色い目やには、体の中に熱が多い状態です。
白い目やにが出ているときに、さらに食べ過ぎなどで体の中に熱が生まれると黄色い目やになります。

体の中に水分が多すぎるまたは、熱が多すぎる状態が長く続くと免疫の低下が起こります。

その結果、流行性角結膜炎(はやり目)や細菌性結膜炎などの感染症にかかることがあります。


1)目やには体のサイン

体調は悪くないけれど、朝起きてびっしり目やにがついている。
これは、体の中で何が起きているのでしょうか?

人の体は、老廃物を体の穴から出すようにできています。

例えば、
毛穴から汗と一緒に老廃物を出します。
汗が臭い人は、老廃物が多い人です。

これと同じように、
水分を取りすぎると涙の穴から老廃物が出されます。
さらに、食べ過ぎがプラスされると体の中の老廃物が煮詰まって、白い目やにが加熱され黄色い目やにとなります。

2)体のサインを放置すると

水分の取りすぎ、食べ過ぎのなどの体のサインを放置していると、免疫力が低下して感染症を引き起こすことになります。

3)じゃあ、どうしたらいいのか

白い目やにが出ているときは、水やお茶などを少し控えましょう。
黄色い目やにが出ているときは、甘いものや動物性脂肪を控えましょう。

1日2Lの水分を取ると健康になる神話がありますが、大切なのは、自分にとって必要な量です。

季節や住む場所、年齢によって、必要な水分量は違います。

例えば、
夏の暑い日外でスポーツをした場合と1日中クーラーの効いた涼しい部屋でデスクワークをした場合では、必要な水分量は違います。

では、1日の水分量をどうやって判断すればいいのでしょうか?
答えは、舌の色や大きさで判断します。

舌は内臓のサインです。

①消化能力が低下し、胃の中に消化できていないものが残っています。
糖質制限や食事量を減らして、胃の中を空っぽにする時間を作る。

②長期間の胃もたれ。胃熱も多く、逆流性食道炎も起こしやすい。
食事を減らす、熱を冷ますサラダやスムージーが良い。

③胃の中に水分が多い
食事での水分も減らす、運動して汗で出す。

④3番よりも胃の中に水分が多い。
喉が乾いてから潤す程度。ざるそばやサツマイモなど胃の中の水分をとる食事が良い。

⑤臓腑の気力不足のが弱くなっている。
ポタージュスープや味噌汁、発酵食品なども良い。

⑥胃の中に熱が多い。
肉や酒などカロリーのある甘いもの油物は減す方が良い。

⑦貧血傾向が強い。
厚めの舌なら水分を減らして、薄めの舌なら緑黄色野菜などを増やす。

⑧長期にわたる不調のため、内臓全体が弱く虚弱になっている。
ペースト状の柔らかい食事で、少しずつ飲食する。

毎日の体調がわかるようになると、未病のうちに体を整えることができます。


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カワモト中医学薬剤師 【イマナカ健二中国医学協会】現役薬膳講師が教える中医学
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