見出し画像

【中医学】秋の乾燥が原因?長引く咳はどうして?

「秋は乾燥の季節」など言われますが、本当でしょうか?
「秋の長雨」と言われるように雨が多い季節です。

「でも、夏と比べて指先がカサカサするから乾燥しているんじゃない?」
「やっぱり咳が出るのは、秋の乾燥が原因じゃない?」
「加湿器を使った方がいいの?」

さまざまな疑問が出てきます。

結論、長引く咳は、冷えが原因です。
冷えによって血の巡りが悪くなり、指先がカサカサし、
冷えによって血の巡りが悪くなり、咳が出ます。

原因がわかれば、対策は簡単。
体の中で何が起こっているのか、お話ししていきましょう。


1)冷えによって血の巡りが悪くなる

夏から秋になる季節の変わり目
この時期に増える病気が、咳や喘息などがあります。

夏の太陽で、体の中のむくみ(水たまり)もサラサラと流れていました。

しかし、朝夕の冷えで、むくみが水のりのようにトロトロと固まり始め、血管を押しつぶすために、血の流れが悪くなります。

では、むくみとはなんでしょうか?

【むくみの正体は?】
むくみは、西洋医学では、リンパ液や皮下脂肪と呼ばれます。
体の中で、食品倉庫の役目をしており、エネルギーが必要なときに、栄養補給をしてくれます。

【何でできている?】
糖質、タンパク質、脂肪など食べたものからできています。
米・芋・パン・パスタ・ラーメン・バターなど美味しいものからできています。

【なぜ固まる?】
バターが、冷蔵庫に入れると固くなり、温かいパンに乗せると溶けるように、むくみは、温度によって固まります。


2)どうして咳が出るの?

朝夕の冷え込みによって、手足が冷えたり、肩や首が冷えます。
夏の暑い時期は、むくみがサラサラしていたので、皮膚表面全体に血液が巡っていました。

しかし、朝夕の冷え込みによって、皮膚全体の皮下脂肪が硬くなり、血管を押しつぶすために、血液は、体の内側を巡るようなります。

また、皮膚は、体から体温が逃げないように、毛穴を固く閉じます。

すると、体の中に閉じ込められたエネルギーは、出口を求めて体の外に出ようとします。

夏の間は、皮膚から汗と一緒に外に出られたエネルギー。

口から出たら、咳。
鼻から出たら、鼻水と言われます。


3)エネルギーは何からできている?

エネルギーとは、元気の気です。

食べたものから作られます。

例えば
疲れた時に、甘いものが食べたくなるのは、胃で食べたものから元気の気が作られるからです。

元気の気が少なくなると、だるい、しんどい、眠れないなどの症状が起こります。

また、元気の気が多すぎると、咳や鼻水となって、体から溢れ出します。

このように、体の中で起こっていることはとてもシンプルなのです。

4)じゃあ、どうしたらいいの?

結論、血の巡りを良くすること。

手足や首肩が冷えていませんか?

体の中で何が起きているのかちゃんと理解できたら、手段は何でも良いのです。

・お風呂でマッサージ
・岩盤浴、サウナ、足湯
・運動
・一枚服を増やす
・乾布摩擦

ネットの中は、たくさんの健康情報が溢れています。

どういうロジック、どういう理論で体に良いのか。
自分の中でイメージできること。

答えを追い求めるのではなく、考え方を身につけること。
これが、ネット情報社会で自分や大切な人を守る手段です。








いいなと思ったら応援しよう!

カワモト中医学薬剤師 【イマナカ健二中国医学協会】
サポートありがとうございます💖いただいたサポートは、noteの有料記事の購入に使わせていただきます🌸