【中医学】血圧が高くなるのは塩だけが原因じゃない
【相談】
塩分を控えていますが、血圧が下がらないのはなぜでしょうか?
【結論】
血圧が高くなる原因はいくつかあります。
1)足が冷えている
2)足がむくんでいる
3)血がトロトロしている
外食が多くて血圧が多いのは何となくイメージがつきます。
しかし、野菜中心の食事をしていても血圧が高くなります。
では、体の中で何が起きているのか詳しく解説しましょう。
1)足が冷えている
血液は、体の左右均等、上下均等に流れている訳ではありません。
自然界の川と同じように、中央の流れやすい所には流れるけど、曲がりくねった川の端は流れにくいのです。
足が冷えていると、血管の周りのむくみが血管を圧迫します。
すると足の血の巡りが悪くなり、上半身を血液がグルグル回ります。
これが、足が冷えた場合の高血圧です。
この場合、夏になると血圧が下がるので、高血圧の薬を飲んでいる人は、めまいやふらつきが起こるので、主治医に相談して薬を減らしてもらいましょう。
2)足がむくんでいる
健康意識が高く、主に野菜中心の食事をしているのに、血圧が高くなることがあります。
理由は、血がシャバシャバしているからです。
血液が薄まり、下半身に停滞しやすくなります。
シャバシャバした血液を、心臓へ戻すために、心臓のポンプは頑張って、仕事します。
すると、血圧が高くなります。
この場合、ふくらはぎを動かす運動をすれば、血液が心臓へ戻りやすくなるため、血圧はすぐに下がります。
ウォーキングやかかとをあげる運動などが良いでしょう。
また、お風呂でふくらはぎをマッサージして柔らかくしておきましょう。
3)血がトロトロしている
糖分や動物性脂肪が多くても血圧は高くなります。
また、タバコを吸う場合、タバコの中の油成分(タール)によって血液がベタベタします。
例えるなら、タバコを吸う人の家の壁紙はベタベタします。
自然界で起こることと体の中で起こることは同じです。
塩分が少なくても
・糖質
・動物性脂肪
・タバコのタール
によって血液がベタベタしていると、血の巡りが悪くなるために、血圧が上がります。
この場合、唇が薄黒くなったり、舌が青黒くなります。
中医学では、瘀血という状態です。
おまけですが、妊娠中に高血圧になるのは、赤ちゃんに血管が圧迫されるために、足が冷えたり、むくみやすくなり、血圧が高くなります。
この場合、入院などの措置が取られることがあります。
対策としては、湯船で足を温める、股関節を柔らかくするストレッチをするなどして、足の血の巡りを良くしましょう。