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行ってよかった、勉強会

久しぶりに対面での勉強会に出た。

近頃、ついていけないほどのルールの変更がある。

今は定額減税が問題になっているけれど、

税について、わたしたちは把握できているだろうか。

給与天引があるこの国では、税を自ら認識する機会が少ない。


そして、大切なことは、

一度決まったルールは、そうは簡単に撤回されないということ。

だからこそ、知るなら、それが法律になる前の段階がいい。


というわけで、法律は、いつ・どこで形になるのか

知っていそうで知らないことを教えてもらった。


考えてみると、その内容は学校教育では出会っていない。恐らく、こうした部分は、法学部・政治学科の学生さんであれば、いろはのい、なのだろう。

けれど、一般の人はほとんど触れることがない。

まずは立法

法案を提出するのは、国会議員内閣

その比率は、内閣議員より遥かに多いという。


そうかなるほど、、、と思うことがあった。


3権分立である、立法・行政・司法で、


法案が審議されるのが国会

その法案の大半は内閣から出される。

つまり、各官庁である行政から提出された法案が大臣を通過し、国会へ持ち込まれる。

官僚 ➡ 大臣 ➡ 国会

という流れだ。


けれど、ここで、わたしは色々なことを思い出した。


もう随分前の話だ。

日本に初めて男女雇用機会均等法が施行された時、実に多くの女性官僚が涙をのんだ。

彼女たちは、本気で日本を男女平等へ変えようと奔走された。

大きな法案だ、幾度も幾度も有識者を交えた会議が開かれ、それが形になるまで数年かかっている。

けれど、その案は、どんどん骨抜きにされていった。


法律は国会議員が作る

けれど、実はその案の大多数が、行政である省庁で準備される。


その法案が世界標準であるよう、時代にあうよう、夜も寝ずにその法案を通すために駆けずり回る人がいる。


けれど、1980年代に施行された男女雇用機会均等法の中身は、当初女性の官僚たちが考えていた物とは恐ろしく違った形になった。

男女が平等であるはずの法律だというのに、

日本の均等法は、

女性が保護される労働基準法をベースにしている。

だから、肝心要の部分は全て努力義務とされた。


法律は一度形になると実に厄介で、

その法律に沿って現実社会が動き出す。

それが前例となり、積み重なり、厚みを増す。


表向きは男女平等でも、

現実には、平等になるよう努力するよ、といった社会になる。


だから、最初が肝心なのだ。

あの頃、当事者であるわたしたち働く女性が、その中身に関心を持ち、勉強会を開き、きちんと情報を理解し、伝えあっていたなら、

女性官僚たちは孤独に戦い続けなくてもよかったはずだ。

わたしたち市井の女性たちが、女性官僚たちを支えることができたのかもしれない。

そして、この国のジェンダーギャップは、同じ法律がある欧米と同じように改善されていたことだろう。


だから、政治に関心がないことは、

自分の暮らしを、人の手にゆだねてしまうことと同じだと思う。

権利なんて、目を向けなければ、

自分の手から容易に零れ落ちていく。

そんなことを思った。


※最後までお読みいただきありがとうございました。



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