街は生きもの。更新されつづけるなじみの街「新宿」。
昨日はちょっとした用があって一日新宿にいた。
新宿はわたしの馴染みの街。
アルペン
つい先日まで、新宿東口には大型家電量販店のはいる大きなビルがあった。そこが空っぽになって久しかった、はず。
そこがアルペンに生まれ変わっていた。
ずいぶん来ていなかったんだ…と思った。
内側を覗く時間はなかったけれど、アルペンといえばわたしの中では御茶ノ水のシンボルだった。
いまでは登山する人はおしゃれになったけれど、わたしの若い頃は厚めのツイードのニッカポッカにチェック柄のシャツなどを組み合わせ、靴だって本革の結構重い靴を履いていた。
誘われた時についていくぐらいだったけれど、登山用品はどれもアルペンで揃えた。
スキーは毎シーズン必ず欲しいものがあって、御茶ノ水や神保町界隈を歩き回った。
アルペンはわたしにとってそんな店だった。
キャンプ
登山に、スキーに、スノボ、と時代はどんどん移り変わり、今はキャンプ。
懐かしい。
テントでは何度も寝た。
夏山が多かったけれど雪の上でも寝た。不思議と少しも寒くなかった。土の上にシートを引いて、冬なら寝袋2枚にくるまれて寝た。
初めての時、大地の固さに驚いたけれどすぐに気に入った。星が見えた。今ではどこに旅しても星が見えない。そりゃそうだ。あの頃、誰もいない山のキャンプ場(だったと思う)にたった数人でテントを張っていた。
今思うと恐ろしい。幸い人にも動物にも熊にも邪魔されなかった笑。
当時、登山する人はいても、キャンプを楽しむ人は周りにいなかった。
寝袋にくるまれたままテントの中でいつまでもボソボソとお喋りした。
格別だったのが朝のコーヒー。いつもその香りで目覚めた。
それから移動中、川べりで食べたお昼のサンドイッチとコーヒーも格別だった。
南口
それから歩いて新宿東口から南口に出た。
なんだか様子が違う。南口がやけに明るい。
高島屋が出来た頃よく行ったけれど、567以降出かけることが少なくなっていた。
それがいつの間にやら南口が華やいでいる。ただ歌舞伎町とは違い奇麗なブティックが立ち並び、安全で歩きやすい。
歩きやすい街はいい。きっと誰でもそう思うだろう。
銀座はなんとなくわたしにはしっくりとこない笑。歩くなら日本橋か丸の内がいい。なにしろ道路が広くて人が少なくて空がきれいだ。
その新宿南口、夕方になると駅前で歌う人が増えていた。ここでこれほどパフォーマンスする人っていた?と驚いた。
南口は活気があった。
西口
日が暮れて南口から西口方面へと移動した。
ああ、そうだったと思った。
西口が暗い。実に暗い。
おせわになった小田急百貨店。その百貨店の明かりがすっかり消えていた。
時代の移り変わり。
これから何年西口はこのシンボル無しで走るのだろう。
こここそ歌う人が集う場だった。
けれど昨夜はそれほど人は多くなかった。
歌にはやっぱり明るい場所が似合う。
おわりに
街が、日本が、ようやく動き出した。
夫の海外出張もはじまり、新宿には大勢の外国人がいた。円安の日本は魅力満載に違いない。誰もが写真を撮っていた。奇麗だしね、日本。
時には街に出るのも悪くない。なにしろ知らない間に随分歩いている。
※写真はみんなのフォトギャラリーのinagakijunyaさまよりお借りしています。最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでも話しています。良かったらお聞きくださいね✨