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時が来れば叶う

ちょっと可笑しな話だけれど、あなたは自分の舌の位置を意識されたことがあるだろうか?

わたしはこのことにもう10年以上も悩まされている。歯を食いしばるという表現はあるけれど、舌を下の歯に強く押し当てる、そんな聞き慣れない表現を使いたい。わたしは、歯を食いしばると同じ程度の強さで、舌を歯に強く押し当てるのだ。気づかぬうちに、そんなことを繰り返してしまう。

それは、夢中で何かをやっている時や、体に力が入る時、ついついやってしまう癖なのだ。

ここしばらく、思うように行かないことばかりが続いた。といっても、自分ではどうすることもできないようなことばかり。ただただ待つしかない。そんなことが続くと、自分の中に眠るイラチな自分が目を覚ます。何事もさっさと済ませてしまいたいと自分が自分を急き立てる。けれど、それはすべて自分の外側の物事だ。そうは思うようには動かない。そんな待ち仕事が重なると、あの癖が出る。きっと体に力が入るのだ。

わたしの舌の先に、ギザギザの歯の模様がくっきりとつく。これが痛い。痛いならやめればいいものを、いつの間にかそれをしている。だから痛い。

そんな話を昨日、体のメンテナンスに行った先で何気なく話した。すると、その方が対処法を教えて下さった。母の介護がはじまり、体が悲鳴を上げると、わたしはご近所の治療院へ倒れ込むようにいく。もう一月ほどお世話になっている。

昨日は我が家に来客があった際、汗が止まらなくなった。誰一人汗などかいていない秋の日の日中、ポトポトと汗が床に落ちるのをどうすることもできなかった。これはどう考えても自律神経の仕業だ。わたしはまたまた治療院へ駆け込み、体をマッサージしてもらい電器治療をしてもらった。

その先生が、「小さな子に多いんですよ」とおっしゃる。なんのことかと思っていると、「現代の子どもの多くは柔らかいものばかり口にするため舌の筋肉が弱っていて、舌の置き場が悪いんです。だから歯科矯正をする際には、まず舌の位置を変えるトレーニングから始めるんです」とおっしゃる。

なぜにそんな話を?といぶかしく思っていると、以前歯科衛生士だったのだそうだ。なんと。そこから舌のトレーニングのご指導を受けさせて戴いた。単なる癖だと思っていたら、これは筋力低下の症状で、しかも今流行りで、現代はそんな子どもが多いのだという。

先生の口の中を見ながら、それを真似てみた。なるほど、体の見える部分は意識するけれど、見えていない場所は気にも留めていない。舌の動きを人に教わる日が来るなんて笑っちゃうけれど、これはよかった。

そんなわけで、今日は舌が痛まない。下の歯を押す舌の力は相当なもののうよで、歯の形まで変えてしまうという。だから歯の矯正前に舌のトレーニングってわけだ。

前置きがそうとうに長くなってしまったけれど笑、今日は、じりじりと待っていたものの一つが無事終了した。会社登記が終了し法人番号を受理した。

これは長かった。あれこれ考えて、色々な人に意見を聞いて、やめておけという人ばかりがいる中で、それでも調べていくと、やがて起業した方がいいという人に会い始めた。恐らく、どこかの時点で会う人が変わったのだろう。

そして、今日、ようやく法人番号を手にした。

こんな待つことの多さが自分の中のストレスだったのだと思う。

けれど、時がこうして夢を運んで連れて来てくれる。初めてやることばかり。スリリングというよりは、ああ、ようやくここまでこれた、という感想しか今は出てこない。

時が来れば叶う、自分に言い聞かせていた言葉がやっと本当になった。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでも話しています

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