母は、シングルマザーの子でした
年末、周りに止められつつも、目白の自由学園明日館という国の重要文化財に指定されている会場をお借りして、映画上映会を開催することにしました。映画のタイトルは「取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境」です。
一月足らずの開催ですので、もちろん不安はあります。それでも、上映会に踏み切ったのです。
なぜこのテーマにそれほど惹かれたのか、自分でも分からなかったのです。とにかく多くの人に観て欲しいと、Rionne McAvoy監督とコラボのトークショー付きの上映会をすることにしたのです。
ところが、その理由に、わたしははたと気が付きます。
わたしは両親のいる家で育っています。
けれど90歳になる母は、戦争で父親を亡くした家の娘でした。
その母が、田舎で神社をお守りしてきた酒蔵のある大きな家に嫁いだのです。
それがわたしの実家でした。
※ここから先は、2025年1月23日に有料としました。差別がどのようにして起こるのか、わたし自身の経験から書いています。
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