「ともしびから未来を照らす」
振り返って、この長い人生誰かに言葉を送られたことがあっただろうか。
そう言えば、高校生の頃、隣の席の男子からそっと詩を手渡され続けた。綺麗な詩だった。その子に自分がそんな風に映っているのかと驚きつつ、その率直でやわらかい文字に舞い上がった。その人が気になり始めるのに時間はかからなかった。
ところが、それは歌詞だった。わたしは洋楽にも親しまず、邦楽も流れてくるまま聞き流すタイプ。けれど、それが歌詞だということに気が付いてしまった。
その瞬間、一気に気分が落ちた。
わたしは幼い頃詩が好きで、何かをぼんやりと考え言葉を拾い出すのが好きだった。小学生の頃、下校時にぼんやりと考え事をしながら、時には涙を流しながら詩を作ったりしていた。
だからがっかりしたのだろうか。それとも、彼のことを本気で好きになりかけていたのだろうか。
密かに心待ちしていた恋文が、わいわいと騒ぎながら男子の間で代筆され続けていたような気分。途端に、自分がうぬぼれ屋で不細工などうしようもない女に思われ消え入りたいほど恥ずかしくなった。
ティーネイジャーとは実に複雑な心もちなのだ笑。
振り返っても、わたしは誰かに言葉を送ってもらったことはない。けれど、この度、本当に言葉をいただいた。それが、タイトルの言葉、
ともしびから未来を照らす
これは、女性の働き方を変えたいとわたしがクラウドファンディングを立ち上げ、途中どうにも進めなくなった時、
「助けてください!」
とお願いしたお2人のお1人が送ってくださった言葉だ。
もう一歩も進めなくなったクラウドファンディングで、stand.fmで仲よくさせて頂いているエメさんにお声を掛けさせていただいた。
そう、Aimer(Merry Widouのひとりごとエメ)さんとツクシ(ツクシのことば)さんはstand.fmで仲良しコンビなのだ。
エメさんは思いやり深い方で、いつもそっと実に実に優しい。あの嵐のようなクラファン時、どれほど助けて頂いたことか。
そしてツクシさんはツクシのことばさん。そう、常に言葉を紡いでこられている方だ。その方に、クラファン中、励ましの言葉をいただいた。それが、
ともしびから未来を照らす
だった。
わたしは空海が好きで、noteのumiは空海の海から勝手に頂いた。そのお話しを覚えてくださっていたツクシさんが、空海の消えずの火から考えてくださった。これはumiさん自身に使って下さいと手渡された。
それから、起業した会社で使う言葉も考え続けて下さった。何度も何度も言葉を送って下さっていた。どれも素敵だけれど、まだまだ送って下さる。
そして今年になって、5回目の講演会にツクシさんが来て下さった。お話しして、ツクシさんのお人柄がよく分かり、わたしはこの出会いに感謝した。
そして、昨夜ご相談させて頂いた。
もしよかったら、わたし個人に頂いた言葉を会社でも使わせてはいただけませんか?と。
大きな渦のようなエネルギーに押されるようにして起業した。誰に押されているのかはわからない。しいていうなら。自分の運命に押し流されて起業したのだと思っている。
沢山の応援を頂き、それが形になり、今はこうして活動をさせていただけている。
徐々に考えが整理され、わたしは、わたし自身の考えと会社の考えがピタリと重なったことを感じている。
昨日も書いたけれど、わたしは急進的な活動をしたいわけではない。
打ち上げ花火のように、大きく花開いてそのまま海に火の粉が落ちていくわけにはいかない。
何十年も変わらないこの社会が、時代の変化で良くなると思っては危ない。社会がきっと調整して男女平等を叶えてくれると信じてはあまりに他力本願すぎる。
不平等はおかしいと思う側が声をあげなければ、誰かが自分の利益を削ってまで手を差し伸べてくれるほど生易しい社会ではない。
この国がいかに男女不平等な国であっても、外から見ると実に平和な社会にしか見えない。この社会のどこに苦しみがあるのかさえ探すことが難しい。そんな社会でわたしたちは暮らしている。
だからこそわたしは、
ともしびから未来を照らす
という活動がしたい。
決して消えない火でわたしは次の世代の女性たちの足元を照らす活動がしたい。そんな女性がいてもいいと思っている。
わたしは自分を信じている。
この活動がきっといつか世の中を変えると。
ツクシさん、ありがとうございました。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。