気付きにくいこと
きっと誰にでも、人生で思わぬ向かい風が吹く時があると思う。
今朝、6時過ぎに天気予報を見ようとテレビを点けると、大谷選手が長らく世間の注目を集めていた件についてliveで声明を語りだした。もちろん隣に座る通訳はいつもの方ではなく、始めて見る方だった。
わたしはあまりこのニュースを詳しくは知らない。
知っているのは巨額のお金が賭博に使われたということ。きっと、わたし以外の人も本当にわかっていることは恐らく同じぐらいなのではないだろうか。
ただ、韓国での2戦目、ベンチの大谷選手を見て、それがどれほどの大きな出来事なのかが感じられた。毎度、世間を、いや世界中を、あっと言わせてきた彼が、あの日、なんだか体の中から光が消えてしまっているように感じられた。
けれど、今朝の彼はまたいつもの彼に戻っていた。
真相はこれから明らかになっていくのだろう。
それでも、彼の堂々と語る姿がなんだか嬉しくもあった。
その会見を見ながら、一冊の本を思い出した。
わたしは時々本の整理をする。何年も前に読んで残っているのは、捨てられなかった大切な本だ。
筆者の堀氏は、元東京ディズニーランドの総合プロデューサー。
その本の第6章の中に
というのがある。
人は急激な環境の変化には直ぐに気がつくけれど、ゆるやかな変化には気づかないものですよと。
世界で活躍するアスリートは孤独だと聞く。テニスなども、ほとんど一人で世界中のホテルを泊まり歩き、その孤独に耐えられなくなったという話しを聴いたことがある。
けれど、大谷選手は通訳の方と、もう何年も朝から夜まで一緒に動かれていた。日々繰り返す暮らしの中で、緩やかに何かが変わっていても、確かに気づきにくいのかもしれない。
けれど、その本には、
とある。
だからこそ、同じ環境にいる人とばかり付き合わず、異業種の人と付き合うことが良いと。違う環境にいる人と話すことで、おのずと自分の今いる環境が見えてくるものですよと。
そして、その悪縁を断ち切るためには、
ことが必要だとも書かれている。
少し遅かったのかな、とも思う。
堀氏は恐ろしく沢山の人と関わってこられた方に違いない。おそらく、良縁も悪縁もどちらも経験されてきたのだろう。
そんな彼は、正真正銘の悪友との付きあいや、暴力団との付き合い以外にも、「傲慢な人」や「裏がある人」との関係も一種の悪縁だと書かれている。
そして、その悪縁に気が付いたのなら、参考となる本を読んだり、色々な人から助言をもらうのがいいという。
ただし、強い意志を持ってそれを実行に移すことにつきるとも言われている。
大きく響くものは、損なわれた時にはその反動もまた底知れず大きい。
これが学びになったね、と笑って言える日が来るといいと思う。
大谷選手はまだお若い。願わくば、彼が元気で野球を続けて、子どもたちに夢を見せる人でい続けて欲しい。
※参考図書
『人生は出会った人で決まる』堀貞一郎 2004 ゴマブック株式会社
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すっかりアップが遅くなりました。お読み頂きありがとうございます♪
※スタエフでもお話ししています。