唯一無二なのは、わたしの方だった。

こんな大切なこと、
今ごろ気付くの、おそっ。

ずいぶんと遠回りしたもんだ。

でも、そういう「気付き」みたいなのって、
あるときポロンと落ちてくる。

なんで今まで気付かなかったの?
っていうくらい、あっさりと。

だからやっぱり、
ブラブラと遠回りすることも、必要だ。

近道なんて、ないんだ。

人のカタチにはめられそうになったとき。

「ほんとはちがうのになー」
って思いながら従うとき。

どうしても、心が抗う。

心が抗うと、うごけない。

わたしは動けるのに、
うごけなくなる。

なんて意味のない時間。

わたしに残された、
わたしの人生の大切な時間が搾取されてゆく感覚。

誰でもいいなら、
わたしじゃなくていいじゃない。

みんながやるから、
わたしもやるの?

みんなが持ってるから、
わたしも持たなきゃいけないの?

そのことに、
なんの意味があるの?

誰かが持ってるなら、
わたしは持たなくてよくない?
誰も持ってないものを
持つ方がよくない?
みんなが同じものいっぱい持ってて、
なんになるの?

わたしがしたいのは、
そんなことじゃない。

そんな、個性を殺すようなことじゃなくて。

もっと、しあわせに向かっていくこと。

わたしが、わたしらしくいられて、
その人が、その人らしくいられるように。

その人のいいところを、
いっぱい、ありったけ伝えたい。
わたしが持ってる、すべての言葉を尽くして。

その人の、
いいところ、ステキなところが
わたしにはすぐにわかるから。

それを伝える「言葉」を持ってるから。

それがわたしの、唯一無二のチカラ。

その人に
寄り添って、
支え合って、
一緒に歩んでいくチカラになる。

これこそが、わたしのやりたいこと!
わたしこそが、唯一無二だった!

周りのステキな唯一無二の人にばかり目がいって、
あなたは唯一無二の人ですよーって伝えながら、
自分のことに気付かなかったとは!

苦労して適応して上手くこなして、
それとなくなんとなくやり過ごして、
側から見れば、よく出来た人生かも知れないけど。

せっかくイチから作り直したのに、
またぶっ壊すのかよ?
って自分でも思うけど。

それもまた、人生。

元々カタチなんて決まってないものだし、
誰になんと言われようと、
人から見た「いい人生」なんて、
わたしにとっては退屈なだけだ。

毎日が、新しい一日。

あと何回、
新しい一日を感じることができるのだろう?

この毎日の新しい一日を、
どんな色に変えていけるのだろう?

わたしだけじゃなく、
みんなの、
たくさんの人たちの毎日に。

唯一無二の、わたしの手で。

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