「教育実習」と佐々木(前編)
先日15日間(16日間)の教育実習に行きました。
その際に別のアカウントでまとめていた日記を改めてまとめることにしました。
「これから教育実習に行かれる方の励みになればと思います。」
なーんてカッコをつけたいところですが各々の日でしたことや感じたことをまとめただけなので参考になるかはわからないです。
教職課程とは
端的に言うと「学校の先生になるため」のカリキュラムです。私の通う学科には数学と理科の教員免許取得が可能です。弊学に入学した理由も教員志望だったためです。
そのカリキュラムの中に教育実習があります。みんなが通っていた学校にもたまにお兄さんお姉さんが来てたことと思います。それになったって話です。(お兄さん。?)
いつか書きますが私は4回生進学時に留年をしてしまっため本来お伺いする予定だった日時より1年遅れてしまい、そのため母校へ通うための帰省は非常に憂鬱だったのを今でも覚えています。新幹線から降りる直前に「このまま乗れば姫路、もう少し行けば岡山には逃げられるなぁ。」なんてぼーっと考えてしまいました。先行きが不安です。。
教育実習 0日目
事前の打ち合わせ。懐かしいと思う先生は数名いたけど指導担当教員以外には「お久しぶりです」と挨拶の中で言えなかった。(お前誰やっけ?みたいな顔されて気まずくなったら面倒やと思った)
指導担当教員は私を覚えてくれており、私も非常にお世話になった恩師の1人だった。去年留年したために実習が遅れたことを電話で打ち明けた際にも笑って励ましてくれた。打ち合わせというよりは積もる話をお互いしただけとなって構えていた緊張感は教員陣の暖かさで解けてしまった。なんとかなりそう、来るまでにあった憂鬱が少しだけマシになりました。
1日目
ついに始まった教育実習。朝は6時起床。7時前には家を出発。1時間かけて8時までに高校に到着。帰る時間はあるようでない定時と呼ばれるもの。後述するが大体19-21時ごろまで残ることになった。
数学科でHRの担任を持つ教員が私の指導教員につくことになった。その教員に1日密着して主に見学や授業参観を行った。久しぶりの母校とは言え、もう知らない場所。どこ行くにも常に緊張感があり、とても疲れた。クラスの生徒とはうまく混ざれず、コミュ力だけには自信があったが6つも下となると普段のようにはうまく行かないことを痛感した。授業内の発言の信頼を得るためにも明日も積極的に関わりたい。
2日目
今日は英語と数学を計5つ参観した。教科科目によるが実習ではまず数日は授業参観をすることから始まる。また、これからの朝と夕のSHRの司会のようなものを任されたため小テストの実施と返却を行なった。放課後はテニスコートにお邪魔して担当クラスの生徒と話した。みんな自分から話しかけるのが苦手って話を聞けた。参考にしたい。今思えば誰でも自分から積極的に掴める何かを探して話しかけた姿勢は後に非常に良い方向に働いた気がする。気が付けば時間は20時。実習仲間(自分の次に高校を卒業した)と煙草を吸って帰った。
この日からなぜか疲れた体にお酒を入れるようになった。今までアルバイト等で疲れたあとに飲む酒は〜、なんて大人の真似事を呟いていたがそれが真似事じゃなくて事実だと感じるほどに今までで1番美味しいと思えた。
3日目
金曜日は主に予定案と板書の計画表を作った。2つの授業分を書いたがこれが残り14,5個もあると思うと少し憂鬱。退勤後は友人が高校の最寄り駅まで迎えにきてくれてそのまま友人宅でタコパをした。久々に会う友人との会話には当然実習の話も出てくる。始まったばかりで何も成し遂げられた気がしないからか話せることは「つかれた」「やばい笑」程度だった。実習が終わる頃には胸を張っていたい。その後の土日はたった3日間実習に行っただけなのに泥のように寝ていた。色々やりたかったことがあったけれど気分が乗らなかったため睡眠に全てを費やした。
4日目
月曜日が街にやってきた。社会人にとっての月曜は学生とは比にならないほど憂鬱だ、という偏見が偏見じゃなくなった。日曜は起きてからアニメをぼーっと見ながら数学の授業予定部分の問題をいくつか解きつつお酒を飲んで過ごしていた。来る1週間のために土日は引きこもって体を休めているという名目が功を奏したのか朝起きるのは意外と億劫ではなかった。
明日の授業準備に追われて指導案と呼ばれる計画書や板書計画を作ることが大部分を占めた。俺が帰る頃にサークルが始まっていると思うと今すぐにでも千葉に帰りたい気分。今日はサークル後に飲み会やカラオケは開催はされるんだろうか?なんて思いながら帰路にある高校の最寄りのセブンで煙草を吸ってた。
明日は初めての授業。どうやらこんな数の授業を任せたのは指導教員史上初めてらしい。期待に応えたい。
5日目
15日間で大雨警報が出る確率はどんなもんなんだろうか。初めての授業日だったが生徒が来れないほどの大雨警報につき帰宅要請が教員、実習生にも出てしまい自宅での作業の指示をもらってから帰宅した。自宅最寄り駅の喫茶店で指導案や計画表の見直し、今日行う分の授業とこれからの分の指導案や計画表を作成して見れなかったコナン映画を見て帰った。キッド様かっこええ〜〜となって心はホクホク、だけど体はずぶ濡れで帰宅。
6日目
本日実習にて初めて授業をした。いわゆる授業実習と呼ばるもの。特別な枠や時間を設けるわけではなく現在進行されているカリキュラムの一部を実習生が担う形式で責任は非常に重大である。ここでは数学2の軌跡を扱った。理系クラスと国立文系のクラスで内容としては変わらない。不慣れな部分が目立っていたとはいえ、自分らしさあふれる授業を展開できたと思う。指導教員の助言を元に明日からも改善した上で臨みたい。また、生徒の名前を大雨で無くなった1日で半数近く覚え、コミュニケーションも取れるようになってきて楽しくなってきた。
実習生という立場は教員ではなければ単なる卒業生とも異なるこの微妙な立ち位置が非常に難しい。明確な基準が自分にはあったろうか、この点は曖昧なまま実習を終えることになる。
7日目
数2と数Bの授業をした。軌跡の応用と数列の応用を扱った。軌跡は難しい内容とはいえ話している時間が多かった気がする。数列は時間通りに進み生徒の反応が良かった。帰り道では自分の疲れが溜まっているのを感じ、今まで朝起きて少し寝ぼけてたくらいで何も思わなかったのに今朝初めて「明日終えれば土日だ」と思ってしまったのが少し引っかかった。
実習自体は楽しいが身体は連日の8時出勤19時退勤に悲鳴を上げているような気がした。教員の働き方はいわゆるブラックだと言われる。やりがい搾取だとも言われる。が、現場にいる大体の教員はその中でも熱意を持って取り組んでいてかっこいいと心底思った。
8日目
折り返しが終わった。(と、この時は思っていた。)
授業は1Aの演習とBの数列。Bの授業ではよくできていた、と指導教員に言われてとても嬉しかった。自分らしく伝えたいことを「分かりやすさと厳密さ」を大切にしながら伝えられた気がする。また、この日は指導教員のHR担任が部活動遠征につき不在(!?)だったため教室を1日任された。責任感と緊張感をいつもより感じた。放課後は生徒の文化祭の会議に参加した。
9日目〜
以上が教育実習の前半戦になります。3000字を超えてしまいました。よく単に前半と後半を「前半''戦''」「後半''戦''」なんて表現(俺だけ?)をしますが教育実習においてはこれらは誤用ではないと思えるほど様々なことがあり感じました。気が向いたら後半戦もまとめますね。後半戦では授業の実習の毎日と最後を飾る「研究授業発表」の準備や当日の様子、そしてクラスの文化祭の取り組みについて書こうと思います。
余談ですが本日から夏休みです🎊
たくさん遊んで今年も忘れられない夏にしたいです。
後半はこちらから読めます。