やってみてだめだったら、辞めていい。
「あなたにとって仕事とはなんですか」と大学4年の就職活動時に聞かれたことがはじまりだった。その時は自分の働きたい会社に合わせて、社会へ貢献していくことや多くの人の役に立つことと言っていた気がする。ただ、当時の私は予め用意した答えを口にしたに過ぎなかったと思う。
遡って高校生のとき。数学の先生が身近にいた大人でとても心に残っている。いつだってにこにこ楽しそうに授業をする。決して普段からにこにこしている訳ではない。計算式を書きながら私たち生徒の方を向いて授業を進めるという中で、