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別れの季節に思うこと

最近は書いてみたい!と思うことがあっても年度末の忙しさに負けて中々書くことができていませんでした。
今日は、そんな中でも何とか書き残しておきたい気持ちがあるので書いてみます。


 
教師という仕事をしていると、毎年3月には必ず別れの場面があります。
先週に卒業式があり、コロナ禍の最初に入学してきた生徒達も旅立っていきました。
コロナのせいで色々なことができなかったけど、その中でもひたむきに走り続けた生徒達の卒業式でした。
最後に涙を流している生徒も多くいて、とても心が温まる時間でした。
 
僕には部活で深く関わった思い入れのある生徒達もいたので、彼らが校門を出ていった後には
彼らとの別れを実感して少し寂しい気持ちにもなりました。
 
それと同時に、別れを繰り返す度にどんなことも「終わりがあるから美しい」んだなと思ってしまいます。
 
中学校生活は3年間です。
3年間という時間の限りがあるからこそ、その中で僕は彼らに何をしてあげられるのか必死になるし
何かを残してあげたいと一生懸命に心を込めるのだと思います。
 
コロナ禍でできないことが多くある中で、できたことのひとつが部活でした。
その部活ですら中止期間があったりして、決して満足にできたわけではありませんでした。
しかし、最後に「楽しかった」という言葉を生徒達は残してくれました。
それを聞いて、自分も少しは彼らのためにしてあげられたことがあったのかなと感じられました。
僕にとっても彼らと過ごした時間は楽しいものだったし、今では素敵な思い出になっています。
 
あっという間に過ぎる時間の中で心を込めるからこそ生まれる何かがあるんだと信じています。
 
旅立ちの別れだけでなく、命の別れも同じなんじゃないかと思います。
永遠はなく、いつか終わりがきてしまうから必死に生きて、自分が生きる意味を見出そうとするし
いつか大切な人と会えなくなってしまうから、会える時間を噛み締めようとするのだと思います。
 
別れは寂しいけれど、そう思える程に誰かと愛しい人生の時間を過ごせた証拠とも言えます。
だから僕は、死ぬまでに美しいと思える素敵な別れであればたくさん作っていきたいです。


 言葉にするのがとても難しかったけれど、毎年3月になるとこんな気持ちになることが多いです。

そしてこんな風に思うのは、僕の大好きなBiSHというグループが
格好いい終わりを見せてくれることも理由のひとつかもしれません。
8年前に小さなライブハウスから始まったBiSHは
最高の状態でBiSHを終わらせるために6/29に東京ドームで解散します。

あなたと出会えた奇跡のギフト
鞄の中にしまって 旅立とう ありがとう
Bye-byeしよう


 

彼女達のラストシングルBye-Bye Showにある歌詞です。

自分の人生の中でも素敵な出会いと別れをたくさん繰り返して、思い出にして生きていきたいと思わされました。
 

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