雑感 2021/08/10
東京オリンピックのレガシーに関して考えてみる。
『レガシー』って、単に、物質的な遺産だと思っていた。
東京オリンピックでは、『功績』という意味も含まれるらしい。
物質的な遺産
・国立競技場
・各競技場
・道路などのインフラ
功績
・世界的なパンデミック下でオリンピックを行う決断
・オリンピック初の無観客開催
ここで、今一度、東京オリンピックの開催意義を見てみよう。
東京オリンピックは、開催地決定の際は『復興五輪』などと言われていましたが、その起点は東日本大震災より前ですので本来の開催意義ではありません。
原点は、バブル経済崩壊後の日本全体の産業構造は変化しており、国としての経済の柱を見つけるべく、観光経済やスポーツ経済の起点を造ろうとしたところにある。
・観光経済だけでも数兆円。
・スポーツ経済に至っては、アメリカやヨーロッパを見ると数十兆円が見込まれる。
これらの経済により、GDP換算で1~2%の引き上げが可能とされた。
こういった国の成長を目的とする基盤としてのスポーツ庁の設立。
国の基本政策の加速のためのオリンピック開催が必須であったのです。
こうやって見ると、東京オリンピック開催の位置づけは非常に重要である事が分かる筈です。
生半可な形で東京オリンピック反対を掲げても比にならない事が分る筈です。
パンデミックごときでは国の基本政策は変えられません。
東京オリンピックが閉幕した今、現時点の位置を見てみたい。
旅行経済(東京オリンピックに関する)
・パンデミックによる渡航禁止により経済影響はゼロ
スポーツ経済(東京オリンピックに関する)
・新競技 スケートボード・スポーツクライミング等の選手の活躍によりこれらの新規スポーツ人口の増加が見込まれる
・野球・サッカー・バスケットの活躍が国内リーグへ波及することが見込まれる
・スポーツ庁主導の旧来の運動からスポーツへの変革活動
最後に、オリンピックは『平和の祭典』
スポーツに政治を持ち込むことを許さないが、最近では、『意思』を示すのは許されるようになったようだ。
一方、戦争や迫害と言ったものには異常なほどの嫌悪感を示すことは忘れてはならない。
今回、日本人は開会式問題や女性蔑視問題で明確に国際基準を理解できたはずだ。
全ては今後の日本の状況次第。
東京オリンピック後の日本の跳躍を見てみたいものだ。
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