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夏の礼文島は感動の連続だった

この夏のツーリングで、初めて礼文島に渡った。前日の道北はシトシトと雨が降り、バイクに乗っていても全身びしょ濡れの悲惨な一日だった。真夏だというのに寒くて寒くて大変だった。翌日は晴れるという予報だったので早々にホテルに逃げ込んだ。

早朝に起きてホテルのカーテンを開けると太陽が輝いていた。礼文島行きのフェリーはホテルから10分ほどのターミナルから出ている。お盆が過ぎたとは言え、まだ夏真っ盛り。かなりの観光客がターミナルにいた。

礼文島は稚内からフェリーで約2時間ほど。港を出ると左手に利尻島が見えた。島としての魅力、知名度はこちらの方が高いかもしれない。でも今回は礼文島を選んだ。礼文島の方が北にあるからと言う単純な理由から。礼文島に渡ってレンタルバイクを借り、とにかく北を目指した。海沿いの道は広くはなく曲がりくねっている。すれ違う車も少ない。非力な原付バイクは苦しそうなエンジン音を響かせて島を北上していった。

道は小高い山を越えるように進んだ。一寸した峠にさしかかると視点が高くなり、周辺の風景が大きく変化した。素晴らしい山並みだった。緑の絨毯とはよく言うが、なだらかに続く山の斜面は緑に覆われていた。その先には青い海がずっと続いている。どこまでも広く見渡す限りの青い海だった。

バイクは最後の坂道を苦しそうな音を上げて登って行く。その坂を越えて一気に海岸へ向けて急坂を下っていった。バイクを止めて階段を歩いて登って行くと絶景が広がっていた。澄海岬。こんな景色が見られるなんて。入り組んだ海岸線と澄み切った青い海のコントラスト。ずっと見ていたい景色。礼文島に来て本当に良かった。毎年のように来ている北海道だけど、久しぶりに心から感動した。来年もまた来られるかなぁ。ちょっと寂しい気持ちになった礼文島の一日だった。

翌日は朝から大雨。またまた寒さに震えながら知床までの道をひたすら走った。これもまたツーリングの醍醐味かな。

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