2022年9月、3週目の終わり。 ついに10年勤めた会社の最終出勤日を迎えた。 絶対に終業式の子供状態になると言って笑っていたのが笑い事じゃなくなるくらいの大荷物は、私物はほとんど無くて、大半が色々な方から送別に頂いた品だった。 両腕の限界を迎えて有料指定席に乗り、一息ついて開いた寄せ書きは、どれも私の知っている寄せ書きの概念を覆すような長文が綴られていて、たくさんの寂しいと悲しいと残念だと、それからもっとたくさんのありがとうで溢れていた。 本当に本当に、愛して