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回復対処《リカバリープラン》と今日の3つの勝因

 今日の私はよくやった! そう思える出来事があった。それは、ざっくり言うと「自分の機嫌を自分で取った」ことだ。


今日のりかちゃん

起きてから昼すぎ

 今日はなにも予定がなく、それに甘えて寝坊をした。本当はそういう日でもきちんと決まった時間に起きたほうがよいのだが……なかなかうまくいかないものだ。
 遅い朝食を摂り、そういえば今日のうちに買っておかなければならないサプリメントがあることを思い出した。もそもそと着替え、近所のドラッグストアへ。
 気が向いたら散歩でもしようかと思ったのだが、外が寒すぎて、最低限の買い物を済ませたらそのまま家に直帰した。

 今日のタスクはこれくらいだ。体を休めるために予定を入れていないのだし、このあとはぼんやりしよう、と布団に寝転んだ。
 しかし、なんだか悲しい気分になった。眠いわけでもないし、かといってSNSを眺めてもさみしさがつのるばかりで、しょんぼりしながら小一時間が経過した。

気付きと行動

 ふと、私はあることに気付いた。
「今日、あったかい紅茶、飲んでないな……」
 どうしてかというと、ティーポットを洗うのを昨晩サボったせいで、まだシンクに置きっぱなしだったからだ。
 洗えばいいじゃん。突然の行動力を発揮し、私は溜まっていた食器洗いをした。

 お湯を沸かして、温かい紅茶を淹れた私は、次に机に向かった。音楽を再生し、ノートを開く。
 鬱々とした気持ちは、内側に抱えているからつらい。書き出してしまおうというわけだ。

 つらつらと書いているうちに、どうやら、この悲しい気分は、体が冷えたことによるものではないかと分析できた。お湯で食器を洗ったし、温かい紅茶も飲んだ。ついでに部屋着のフリースでも羽織れば、完璧だ。
 幽霊の正体見たり枯れ尾花。からくりがわかってしまえば、悲しい気分もしぼむというものだ。

さらに……

 さらに、お気に入りのジェルネイルを塗ったりして気分が良くなった私は、一度断念した散歩にも出かけた。
 血行がよくなり、今日もそれなりに運動したぞ、という達成感も得られた。悲しい気分など、すっかりどこかへ行ってしまった。

回復対処《リカバリープラン》とは

 さて、タイトルを回収しよう。
 回復対処《リカバリープラン》というのは、プロに教えてもらった方法だ。
 心や体の調子が悪化したとき(あるいは、良好でもそれを長続きさせたいとき)に、自分を回復させるための対処法、回復対処《リカバリープラン》を用意しておくと、なにかと便利なのである。さまざまな切り口で、5つほど候補があるとよい。

私のリカバリープラン

 具体的にどんなことをリカバリープランとして行うのかというと、私の例でいうと以下の5つを記録してある。

  1. 気持ちを書き出す

  2. 嗜好品(温かい紅茶やグミなど)を摂る

  3. 音楽を聴く

  4. 散歩をする

  5. 水を触る

 5番の「水を触る」は今月新しく設定したもので、先月は「瞑想」だった。しかし、瞑想をしようと思うことがめったにないし、面倒だし、というので、変更したのだった。

 おわかりだろうか。今日の私が取った行動が、これらを用いていたことが。

タネ明かし

 そう、しょんぼりして小一時間過ごした私が気付いたのは、「今日はリカバリープランをなにも実行していないな」ということだったのだ。
 やれば回復することがわかっているのに、やらないなんて手はない。
 そして、やったから、回復したのだ。

今日の勝因

 今日はたった1時間のロスで、自分の機嫌を取り直して回復することができた。これは私的には快挙である。その勝因は3つあると思っている。

①事前に書いてあった

 ひとつめは、月初めにきちんと、リカバリープランをリストアップしてあったことだ。
 今日の私の最初のリカバリープランは「食器洗い」、つまり「水を触る」ことと、「嗜好品を摂る」の準備だった。
 今月「水を触る」を追加していなかったら、食器洗いに思考が向いたか微妙なところだ。気付いても、面倒でやらなかったかもしれない。
 頭の中でぼんやり持っておくのではなく、紙に書いて見えるところにあること、これが大事だと思う。

②思い出した

 ふたつめは、リカバリープランの存在を思い出したことだ。
 何を言っているんだ? と思われるかもしれないが、落ち込んでいるときほど、視野が狭くなって、他のことを考えられなくなるものだ。
 それでも、書いてあったものを見て、「そういえばこれをするといいんだった」と思い出せたこと、しかも1時間とかそこらで、というのが、今回のすごいところだった。

③実行した

 そしてみっつめは、リカバリープランを実行できたことだ。
 いや何を言っているんだと思われるかもしれない。でも、本当に気力が底をついているときは、回復のための行動ですら億劫だ。そういうときは寝るしかない。
 今回はまだ実行できるだけの元気がわずかに残っていた。そして面倒がらずに実行した。これもすごいことだ。

おやすみ前の……

 これから風呂に入って寝るわけだが、風呂もまた、「水を触る」だ。まぁ入浴にはそれ以上の効果があると思うけれど、当てはめるとすればこれだろう。
 自分の機嫌を取って、回復対処をとって、明日も元気に過ごせるように。
 それが、私の自分を大切にする方法だ。
 

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