「僕は平穏だけを望んでいた」
彼女の過去が僕のセイシュンを終わらせる。『僕』が『泉』と『鳴海』の秘密を知るとき、愛した平穏は、もう戻らない。愛と情念と秘密の青春長編小説。(2013年作品)
「実はすごいじぶんなんていない。だから、僕は間抜けでみっともない自分を語ろう」
親からの束縛から逃れようとする「僕」が、美しい少女「かほ里」をはじめ様々な人物と出会い、「恋のようなもの」に振り回されながら、「創作の呪い」にとらわれていく青春小説。「僕」は本当の「言葉」を、いつか語ることができるのか?
不定期連載
転送少女症候群、もしくは黍島柘十武の長い回想【完結済】
「君に恋をしてもいいかな?」
生きる理由も希薄な「僕」の前に、ある日突然現れた少女がそう問いかける。強引に始められた同居生活の中で、彼女はその能力(転送)によって辿った奇妙な自分の半生の物語を語り出した――。セツナサと幻想の長編。ある意味においての切実な「青春小説」
かつて、「僕はハタチだったことがある」。ハタチのとき、「君」を選ばなかった僕が、あの日々を遠く離れて「君」に伝えたいものは……。迷いと苦悩と喜びと、生と性と死の青春小説。(連載小説・2014年作品)
恋愛や失恋、若さということ、そしてその底に潜む性をテーマに、2014年頃電子出版した短編小説集から、数編を掲載し、纏めていきます。