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中3生向け:模試・総合テストの復習方法後半(社会・英語)

中3生向け、模試・総合テストの復習方法前半記事の続きです。
後半では社会・英語の復習方法について説明します。

社会

  • 「同じ問題の解き直しは意味がない」
    数学・理科と違って、社会は一問一答形式の用語を問う問題以外、
    同じものを解き直すことに意味はありません。
    それより、復習の精度を高めることが大切です。

    例えば、次の問題を見てください。

(1) カード1の下線部aにかかわって、「魏志」倭人伝に書かれている当時の日本の様子について述べた文として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。 
ア 冠位十二階の制度が設けられた 
イ 邪馬台国の女王卑弥呼が約30の国々を従えていた 
ウ 鑑真が中国から来日した 
エ 墾田永年私財法が出され、荘園が広がっていった。

令和4年度 公立高等学校入学者選抜 学力検査問題 社会

 正解は「イ」です。
 しかし、他の選択肢はどの時代のことを言っているか
 きちんと覚えていましたか。
 「ウ」あたり怪しい人もいるのではないでしょうか。
 「鑑真っていつの時代の人だっけ…奈良?平安?
 そういえば仏教は鎌倉時代にもいろんなのあったな…」
 こういう疑問が湧いた時こそ、
 教科書などを使って復習するチャンスです。
 「魏志倭人伝=卑弥呼」という断片の暗記ではなく、
 大きな流れの中で知識を整理することができます。

英語

  • 「英作文はミスの癖を知ること」
    英作文は書き慣れてくると設問のパターンも
    ある程度把握でき、「この質問にはこう答える」
    といった、自分の答えの型もできてくると思います。
    しかし、毎年添削していて思うのは
    毎回、同じような英文で答えているのに
    皆悲しいくらいに同じような文法ミスを繰り返します。

    冠詞の抜け、単数・複数形のミス、三単現のsの抜けなど、
    自分がどういうミスをしやすいのか把握し、
    同じ間違いを繰り返さないように注意して
    見直しをするようにしましょう。

  • 「長文読み直しは単語力を増やすチャンス」
    近年長文問題は穴埋め括弧の前後だけ読めばわかるような問題は減り、
    thisなどの代名詞が指している箇所の指摘や、
    国語のような内容把握問題が増えました。
    そのため国語と同じように、
    答えの根拠になっている部分に線を引いたり、
    正解以外の選択肢で間違っている部分を探す練習をしましょう。

    また、時間短縮のためにスキャニング
    (※重要な情報だけを取り出して読むスキル)
    などのテクニックに走るより、
    きちんと最初から最後まで読む練習を繰り返し、
    自然と速く読めるようになる方が望ましいです。
    (注)のついている単語以外で知らなかったものは
    意味を確認し、覚え直した上で本文を読み直してください。
    特に単語帳で単語を覚えるのが苦手な人は、
    長文の読み直しは単語力を増やす良い機会です。
    時間をかけて取り組みましょう。

以上が各教科の大まかな復習のポイントになります。
いかがでしたか。
受験が近づいてきて、
とにかく先へ先へ進まなくてはと焦る時期だからこそ、
落ち着いて復習に取り組み、地に足をつけていきましょう!



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