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物語で覚える社会

「数学や英語は学校や塾で授業を受けて勉強した方がいいけれど、
 社会は暗記だから自力でも大丈夫」
という声は良く聞きます。

しかし、なかなか自分で勉強しても力がつかない場合があります。
それは無機質な知識を、バラバラなまま身につけようとしている時です。

例えば、地理で「香川県にはため池が多い」
という事実を、特にその土地に興味がなく行ったこともないのであれば、
単純に暗記するのはつらいものがあります。

ですが、「香川県の位置する瀬戸内は中国山地と四国山地に挟まれており、
南北からの季節風がこれらの山脈を越える時に雨や雪を降らせる。
そのため、瀬戸内には乾いた風が吹き、降水量が少ないため、
生活用水や農業用水を得るためにため池が多く造られている」
という背景の物語を理解した上で覚えるとどうでしょうか。

覚えやすくなっただけでなく、自然環境も結びつけて
活きた知識として身につけることができます。

Migaku の授業では、丸暗記を強制するのではなく、
きちんと物語を説明することを大切にしています。
単純な知識を「覚えなさい!」と強引に押しつけるは講師の怠慢だと思います。
複数の事柄を結びつけて、活きた物語として
生徒に提供するのが講師の役割だと私たちは考えています。

こちらはスタディサプリの玉田先生の本です。
タイトルの通り「なぜ?」という背景説明が大切にされており、
上記のようないきいきとした物語がたくさん掲載されています。
問題集を繰り返しやっているけれどいまいち成績が伸びない、
社会の勉強が無味乾燥すぎてつまらない、
と感じている方におすすめです。
近年の丸暗記ではなく本質的な理解を重視した、
記述や資料の読み取り問題が増えた入試問題に対応していく上でも
重要なことが学べる一冊だと思います。

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