![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34665427/rectangle_large_type_2_0fd0fccc6e53c6447ad459d3c462aa8e.jpg?width=1200)
118冊目:イノサン/坂本眞一
こんばんは、Umenogummiです。
今日はフランス革命にまつわる歴史マンガをご紹介します。
イノサン/坂本眞一 作
フランス革命下、ルイ16世・マリー=アントワネット・ロベスピエールなどの名だたる人物たちを処刑した「ムッシュー・ド・パリ」・シャルル=アンリ・サンソンの物語です。
18世紀のパリ、フランスの死刑執行人の家系・サンソン家に生まれ育ったシャルルは、その純真な心から人々から忌み嫌われている職業を継がねばならないことに傷つき、苦悩していました。
己のしていることは正しいのか、悩みながらも父の跡目を継ぎ、死刑を執行するシャルルはいつの日かフランスから死刑がなくなることを願います。
また、本作のもう一人の主人公で、シャルルの妹・マリー=ジョセフ・サンソンはシャルルとは違い勝気で豪胆な性格で、女性でありながら執行人になります。シャルルとはまた違った意味での純真さを持ち、自分らしく自由に生きるために常に戦っています。
イノサンはシャルルが死刑執行人として覚悟を決めるまでが描かれ、続編であるイノサンRougeへと繋がっていきます。Rougeは激動のフランス革命がメインのストーリーです。
こちらはシャルルもでてくるのですが、主役はマリーに代わります。実は私はマリーがあまり好きではないので、Rougeはまだ途中までしか読んでいません。
表紙を見ていただくとわかるとおり、とにかく絵が美しい。そしてその絵がフランスという世界観に見事にマッチしています。お話も比喩表現を巧みに使いながら、細かな心理を細やかに鮮やかに描かれています。
フランス史やフランス革命にご興味がある方は是非。