54冊目:恋するワンピース/伊原大貴
こんばんは、Umenogummiです。
今回はあの「ONE PIECE」のスピンオフ作品を紹介します。
恋するワンピース/伊原大貴 作
山本君は海賊王(ルフィ)というキラキラネームのせいで、同級生からいじられています。同級生の菜美(ナミ)と一緒にいると「麦わら海賊団」とか言われる始末。しかし、お互い気になる存在であるようで、ナミはおかげで山本君とすぐに仲良くなれたため、「ありがとうワンピース!」と感謝しています。
そんな二人の前に、嘘風(ウソップ)という同級生が現れます。ウソップは現実とワンピースの世界を混同している節があり、ちょいちょいオーバーテクノロジーでワンピースの世界の技(火炎星など)を使い、校舎を破壊したりして周囲を戦慄させます。
基本的にナミの視点で話が進みます。ナミもまたウソップに引けを取らず、ワンピースを読み込んでおり、そんな彼女のツッコミは秀逸です。
ほかにも、動物園から譲り受けたチョッパー(鹿)、料理ができるという理由でサンジと呼ばれるも、ワンピースを全く知らないナミの親友・吉岡、理科室の人体模型(ガイコツは使うからダメと言われた)で作ったブルック、山本君に恋するもシャイなのでゴーイングメリー号の被り物を被っている森下さんなどなど、徐々に麦わらの一味が(主にウソップによって無理やり)集まってきています。作者を騙るキャラまで登場します(ナミの父)
ぶっ飛んでます。作者公認らしいのですが、大丈夫?ってなります。
ときどき高校生らしい、山本君とナミのときめきもあったりして、ほっこりしますが、基本的にはウソップによってめちゃくちゃになります。それがあるから、たまのときめきシーンが引き立っているのかもしれないですね。
作者のワンピースの知識にも驚かされます。
ワンピースを知らなくても楽しく読めます(私自身初期の方しか知らないので)が、ワンピースを知っているとより一層楽しめると思います。