129冊目:聖☆おにいさん/中村光
こんばんは、Umenogummiです。
今日は以前紹介した「102冊目:ブラックナイトパレード」の作者の別作品です。
聖☆おにいさん/中村光 作
有給休暇を利用し、下界でのバカンス(in立川)を満喫する神の子・イエスと目覚めた人・ブッダの日常を面白おかしく描いた作品です。
二人は名字を「聖」と名乗り、立川のアパートで共同生活を送っています。子どもっぽく無駄遣いしがちなイエスと、それをたしなめ節制を心掛けるブッタトという対照的な二人の暮らしぶりは微笑ましく、思わず笑ってしまいます。
天界からもしょっちゅう二人の関係者が降りてきており、それらの人たちは大体ぶっとんでおりかなりやりたい放題やって(特に天部や四大天使など)、下界をかき乱し二人を慌てさせます。
下界の人たちも時折イエスが起こす奇跡などに戸惑いつつも、良い方向に思い違いをして二人と快くご近所づきあいをしたりしています。大家の松田さんや極道の竜二などの助けもあり地域に溶け込んでいます。イエスとブッダも町内会の催し物に行き、積極的に地域活動に参加しています。
私はどちらかといえば天界のひとたちとワイワイやっている話よりも、下界の人たちとほのぼの旅行や運動会に参加している話の方が好きですね。天界の面々はこう…キャラが濃ゆすぎてお腹いっぱいになってしまうというか。
イエスがバカなことをしてブッダが嗜める、あるいはブッダが行き過ぎてイエスが慌てふためくといった二人の関係性が好きです。ですので天界の面々が出てくるとどうしても二人がツッコミ役に回ってしまって、そういったところが見られなくなってしまうのと、単純にキャラクターが多すぎて忙しくなってしまうからあまり好きではないのかなぁと思います。もちろん面白いは面白いんですけどね。
イエスとブッダのゆる~く楽しい下界バカンス、楽しんでみてください。