数字を読んでみよう(コラムネタ元発掘法)
いやー涼しい。
ふだんは33,4℃にもなる南向きの自室がいま28℃。息をしても涼しい空気を文字通り「満喫」しております。喫茶、喫煙などなんかちょっと贅沢なものを口にするとき使われる喫の字ですが涼しい空気が何よりのごちそうである(*‘∀‘)。
さて涼しいので仕事が進んだ。
本日は浮いた時間を使って「数字を読んでみよう」と題し、介護コラムのネタ探しのお話などしてみたいと思います。
当方は介護コラムのネタ集めに普段からニュースや街の様子など気になったものをチェックしておるのですが、いざ書くというときにそのネタ元がいい加減ではいけません。なんかのテキトーニュースをうのみにして書いたりするとあぶない、必ずウラをとる必要があります。情報の裏付けとなる根拠、資料をさがします。エビデンスという奴ですね。
そのとき、できれば数字のでているものを選びますぞ(._.)
例えば「今年の夏は熱中症が増えている!」というニュースはよく聞く。
しかし言葉だけうのみにはできない、ホントに増えてるのか。どんだけ増えているのか、どんな人が熱中症になっているのか。しりたい、どうすればいいか…そうです、
「熱中症 今年」で検索です(*‘∀‘)
バカにすな、そんなこと誰でもできるって?左様、誰でもできます(笑)。今すぐ調べてみましょうカタカタカタ、お、グー〇ル検索一番上におあつらえ向きのサイトが出ているではありませんか(*‘∀‘)!
これによると
あ、こういう資料がPDFになっていて一括ダウンロードできるので是非してみてほしいです('ω')。この資料は8ページほど。
これは熱中症情報の「週報」、一週間ごとのデータですね。出来立てホヤホヤの速報データです(だいたいあとで決定報がでてもう少し数字が増える)。
なかなか細かい文字、めんどうそうなグラフなどがあって気がひるみますが
そこをなんとか(*‘∀‘)
ちょっと頑張って見てみたい。たとえば表の一番上だけでもいい、見てみましょう。
なに、まだ細かくて見る気になれない?
じゃあ仕方ない、右上だけでイイ(*´з`)
ここだけを見ても意外なことが分かります。熱中症で救急搬送された方がどこで体調崩したか、ですけど
熱中症の発生場所は「うちのなか」が一番多い
ということです(-"-)。
ちなみに発生場所2位の「仕事場①」というのは道路工事現場、工場、作業所等のことです。工事現場が暑くて危険なのはよくわかりますが「作業所」ってのもありますね。これは室内のはずだ。
よくテレビのニュースなんかで「家の中でも油断しないで、室内で熱中症になるケースもあります」なんていいますよね。あれは不正確。
熱中症は家の中でなるもの
と考えた方がいいんですね。(60%ほどが室内発生です)
何となくイメージで熱中症は暑い外で、作業や運動中になるものと思っておりますが数字がそうじゃないといってるんですねえ。これは大事ですよ。いま室内でこの記事を読んでいる方は青くなった方がいいw。
いやでも、熱中症でたおれるのなんて子どもかお年寄りでしょ?
とお思いか。無理もない(*´з`)ニンゲンいやなことは自分と関係ないと思い込みたいものです。では今度は表の左上を見てみましょう。
成人と高齢者と、数はほとんど変わらない
んですねこれが…。その差1割未満です。ついでにいうと子どもはあんまり倒れてない。これは慶賀だ。よく学校の体育の時間に…なんてニュースが流れますがあれはよっぽど悪いレアケースなんですね。まあそれでもZEROになってほしいところですが成人は自分の心配した方がいいぞレベルで多いことを自覚すべきではある(*´з`)。
(※年齢別人口分布も考慮すべきではありますがいまあまり細かいとこまではいいません)
ちなみにこの救急車で運ばれた人数1051人というのは1日の話で週の合計は6千人越え。とすると1か月で約3万人弱。よく言われる熱中症の救急搬送は年間約10万人というのは大げさではないようですね。
…なんて偉そうなこと言ってますが今日はまだいいとして、いつも
室内で冷房かけずに仕事してるおっさん
たる当方がいちばん危険なモデルケースじゃないかということに今気づいたりします(;'∀')。ちょっと塩水飲んでくる。ふう。
さてこうしてほんのちょっと数字を眺めただけで、いろんな思い込みや誤解が解けていくのは楽しいことです。
これから派生して、どうして冷房を適切に使わない人がいるのだろうか?機械の問題か、電気代の問題か…と考えるとこういうコラムもできる(._.)。
マンガの一部を抜粋してみます。
このコラムを書いたときにも、エアコンより「電灯」「テレビ」の消費電力が大きいことを初めて知りました。ネタ元は
です。
また熱中症による死者数はここ数年一千数百人を超えておりますが、ほかの事故や病気と比べてどのくらい多いのか、危険なのかを考えるとこういうコラムもできます(._.)。
マンガを一部抜粋しますと
です。先ほど熱中症は室内でかかると書きましたが、冬は冬で
風呂での事故死は熱中症のさらに3倍以上
という内容。死者数から言うと
熱中症<交通事故<風呂の事故、である。
家の中、どんだけデンジャラスゾーンなんだ。
風呂なんかほとんどニュースにもなりませんが数字を知ると恐ろしいですねえ…。
ですから当方の記事を読んで神経痛のご心配やら庭の雑草やキノコ食って大丈夫かやら有難いお声をいただきますが(いつも感謝しております)、確率から言えば
「あちー」っつってザバンと入った水風呂で血圧下がって溺死
というパターンがもっとも怖いわけですね(._.)。これ描き終わったらひと風呂浴びようと思ってましたが、ちゃんとぬるま湯のシャワー浴びてから半身浴にします。マジで。
ではなんだか思ったより長くなってしまいましたがwコラムのネタ元には数字があるとオモシロイという一席でございました。
ではお粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)