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もろもろ、一区切りの為の雑文
2025年、明けましておめでとうございます!
皆様それぞれの年明けをお迎えの事と思います。
私もまあ、色んな立て込み事はありつつ、何とか今年も滑り出しました。そんなわけで、一年の計というには半端な頃ではありますが──半端である事がいっそ相応しい気もする訳で、こちらのnoteアカウントを作るきっかけとなった出来事に、一応の結びをつけておきたいと思います。
「ご存知の通り」などとはおこまがしい顛末ではありますが、こちらに記事投稿をする様になったきっかけは、私が個人で、二次創作をメインにした同人活動を行う中で遭遇した、とある〈事件〉でした。
そちらの経緯は、主に下の2本の記事にまとめております。
ざっくり要約しておきますと、2021-22年頃、小野不由美原作『ゴーストハント』界隈で活動していた私は、とある対人トラブルに巻き込まれます。そのトラブルそのものについては、何度も申し上げたように、詳細を公表する気はありません。……まあどう転んでも益体のない、オタク個人対オタク個人の揉め事であり、情けない場外乱闘です。(三文の値打ちもないわい)
それだけならそれで済ませられたのですが──その過程で、私は界隈内で『中庭同盟』という同人誌の扱われ方を巡って、根深ーい問題が生じている事に直面することになります。
しかもその時点で、その事についての注意喚起が、当たり前の新参が、当たり前に到達できる場所には、何も無かった。その状態を問題に感じた末に、「ゴーストハント界隈における『中庭同盟』の不正コピーの蔓延」を↑上の2本の記事で告発しました。
その告発以後やった事と言っては──色んな事が水面下ではあったんですが、ほとんどを〈無視〉一択で受け流し──いつも通りの自分のやり方、自分の同人活動を継続した、のみです。
そんなこんなの内に思いがけない展開がありまして、2024年の4月ごろから、とおそらく思われますが(細かくは確認しておらぬ)、国立国会図書館所蔵の『中庭同盟』のデジタルデータが、オンライン閲覧も可能な形で公開されました。そちらの経緯は↓以下の記事でまとめております。
……我ながらかなり動揺しておりましたな。
ともかくも、この展開で、私が直面したような〈中庭問題〉を生じさせていた構造的な問題は解消されてしまいました。
問題の温床になっていた資料自体のレア感はもう無い──従って、その所有や読んだ経験の有無が妙なステータスになるという事は、起こりようがなくなりました。期待もしていなかった展開だったので、気付いた時の事を思い出すと、今もちょっと呆然とします。
……しかし、これは兎にも角にも幸運な展開でした。私個人にとっても、界隈全体にとっても、呪いが解けた瞬間だったのではないかと思います。
それ以後、私にも回復する時間が必要だったので、基本「この問題は終わった」という事で手を放し(……放す努力をしてたと言った方が正直か)、様子だけ窺っておりました。
ここまでの時間で、『中庭同盟』のデータ公開については周知が進み、かつて私が悩まされたような、奇妙なステータス化が復活する様子もないので、胸を撫で下ろしております。
なので、私個人としても、もう本当に「この件は終わったのだ」と思っても良いかな、という段階になっております。
……心からの溜息を一つ。
そしてまた年も変わり、良い感じにこの話題に触れてもそんなに注目されまい、という雰囲気でもあるので、ここで私自身の区切りをつけるために、もろもろの雑感を棚卸ししておきたい、と思います。
だから、まあ、これは実に個人的な雑文です。
これからのこと、『中庭同盟』について
まず、国立国会図書館所蔵の『中庭同盟』の、デジタルデータ公開を受けて、私はどうして行くか、というスタンスの話です。
先立つ記事内で、私は「まさかのミラクルで公式に出版でもされない限り、『中庭同盟』は読まないし、その話も聞かない」と宣言しておりました。
これは、当該の資料があまりにレアであることに端を発して、それを「読んだ/読まない」ということが、界隈の人間関係に「なんかそれおかしくね??」という上下関係を発生させていて、それが様々ないじめや誹謗中傷の温床になっていたという事。それ自体非常に問題ですが、どう転んだって「『中庭同盟』が非常にレアである」という事実は消せない。そうである以上は、『中庭同盟』に触れた時点で、その妙なヒエラルキーに巻き込まれない事はできないし、ならばそもそも、それに触らない事しか選択肢がないではないか──という、当時の界隈の状態に対する、アンチテーゼを含んだ表明でした。
ところが。その「まさかのミラクル」が起こってしまった、というのが現状でございます。(わお)
「国内在住の18歳以上であり、身分証を提示して、利用手続きをする」という条件はありますが、事実上、現在では誰もが、閲覧、PDFダウンロード、プリントアウトが可能な状態となっております。ならば、この資料を介した妙に陰湿な人間関係、というのはもう作りようがない。(繰り返しますが、わお)
で、あるからには、私は主張の筋道上、もう『中庭同盟』を読んでも良い。
……良いのですが。
…………ですがね。
とりあえず、今現在、私はまだ、『中庭同盟』を読みたくないし、読んでおりません。
というのは、もうそれは「終わった事」ではあるのだけれど、かつてこの資料が、とても嫌な使われ方をしていた──その渦中に私は放り込まれてしまい、散々な思いをしました。とても疲れましたし、「まだ来るか」とか、「お前もか」という、人間不信事案の波状攻撃に、いつ終わるかも分からぬまま向き合わなければならなかった、という経験は、やはりかなりの傷です。
まあ、私のダメージというのは、例えばいじめっ子がいじめる相手に喰らって欲しい種類のものではないとは思います。私は怒っていたし、決して受け身にやられっぱなしではありませんでしたから。……とはいえ、やはり心身ともに疲弊しましたし、生々しく思い出してしまうと、今もゾッとして調子が狂う。
まことに残念ながら、『中庭同盟』という存在が、そういう大変に嫌な記憶の蓋を開けてしまう、トリガーになってしまっている。──故に触りたくない。
今の所は、まだ。
ですが、これは以前とは大変に違っていて、「読むこともできるが、読まない」という自由の行使です。その点だけでも大変に呼吸がしやすいし、救われたと思っています。
そして私は今は、これから来るご新規さんの事を心配する必要がありません。
これから『ゴーストハント』を読み、ハマって、同人沼にまで飛び込もうというご新規さん! ──あなた方はもう、変な意味付けや罠を心配せずに『中庭同盟』を手に取れるし、それについて語ることもできます。
その事は大変良かったと思いますし、率直に羨ましいとも思います。
良かったねっっ!!
願わくば、これからのご新規さんに
その上で、若干だけ、かつ願わくば、これからのご新規さんに気にかけていただきたい事があります。
……ここまで述べた通り『中庭同盟』という資料には、かくもしちめんどくさい経緯が存在しました。
私が確かに「あった」と言えるのは、2021-22年頃、Twitter(現X)上を中心としたファンコミュニティで起こっていた出来事です。
詳細を語れない事はごめんなさい。
何せ、基本が匿名のやり取りの中で起こった事であり、かつ、大勢の人の被害や、後ろ暗い事に関わり過ぎていて、私の一存で全て開けっ広げるわけにも行かない。──実際のところ、何人の人が関わっていたのか、それぞれがどこの誰だったかも分かりませんし、当時のアカウントを消してしまった人もいます。私としても、その辺りをこれ以上追いかける気もないのです。
せっかく過ぎた事について、要らぬ憶測の火種を残すことが良いとも思えないし、また、私個人としても、当時直面していた空気の異様さを共有していない人に、話して十分に分かって貰える事だとも思えないのです。
ただ概要としては当時、当該のコミュニティは『中庭同盟』不正コピーが蔓延しており、多くの人がそれに手を出した上で、「中庭既読」というステータスを掲げることが常態化していました。……そういう事を介して出来上がる人間関係は後ろ暗さを含みますし、不正コピーを回した側が、受け取った側に対して強い、という事になります。
その、あまり健全でない人間関係の中で、たくさんのいじめやトラブルが発生していましたし、ある日、私もそこに巻き込まれる事になりました。
「そういう事があった」という証言を、私は今後も取り下げません。
直接見聞きしたこと、そこからの推測及び憶測+直感というやつで、私はそんな状態がかなり長く、放置され、繰り返されていたんだ、と思っていますが。実際どうだったのかは確かめようがありません。
例えこんな事が私が遭遇した一回きりだった、としても、十分問題でしょう。
そんな経緯と切り離せない資料には違いないので、どうか、今後新たにそれを手にする人にも、その扱いや語り口については慎重になって欲しいのです。
私自身、こちらのジャンルに参入する以前から「あの界隈は面倒臭い」という噂は聞いておりました。甚だアンテナの低い私の耳にも入っていたのだから、かなり流布していた話なのだと思います。なので一応、参入前に色々と用心もし、調べもしたのですが、──その「面倒臭さ」の中身についてはどうもはっきり分からなかった。
結局、「まあいつも通りに振る舞っていれば大丈夫か」と、参入した先で、頭からトラブルに突っ込む羽目になり、大変な思いをしました。
私が経験した事態がその「面倒臭さ」の全てだったとは思いませんし。きっとトラブルの中身も、関係した人間も移り変わってきた上での、当時の状況だったと思います。
ただ、相当な人数が泣かされて来ただろう、と強く推測せざるを得ない、という事は拭えません。
故に、そんな過去の案件が、これからいらっしゃる方には関係のない事は百も承知な上で、どうぞこういう経緯を踏まえて、この資料に対しては、まずまともな扱いをして欲しい。
具体的には、まず「読んだ/読まない」でコミュニティ内の人間関係に上下をつけないという事。それを手に取るかどうかという選択も、各人各様である事が尊重されるべきでしょう。
また、インタビュー他で小野先生が表明していらっしゃる事を、素直に受け取る限り、これは原作者が「若気の至り故、無かった事にしてくれ」と言っている資料です。
故にこれに由来する内容は〈公式設定〉ではありません。
もちろん、長いことレアだったとはいえ、文書として存在しているからには、その内容から発して、ファンコミュニティ内での「常識」だったり、二次創作的「お約束」になっている物もある。
……現に私も、そういうものにしっかり影響を受けていますし、今更それを0にする事も出来ません。
ただ、あくまで慎みとして、「公式設定」とは小野先生自身がブラッシュアップして、現在普通に書店に並んでいる、『ゴーストハント』全7巻の事であり、それ以外のものはオプションなのだ、という節は守るべきでしょう。
──とは言っても、先に言った通り、私は今のところ『中庭同盟』を読んでいないし、当分読む気になれないので、こんなことを代表して言う立場でもないし、なんかモニョモニョするんですけどね。
まあ、アレです。オタク的常識は守ろうって事です。
普通のことを普通に気遣っていれば、これからは、大丈夫な筈。
ちょっとだけ、今までの方々へ
んで!
一つの出来事的には、オチがついたとしてですよ? 何だかもう、どいつもどこに行ったのか、そもそもどこの誰だったかも分かりようがないんですが、私をトラブルに叩っこんでくれた2021−22年頃のファンコミュニティの面子──及びそれより先立つ先達の方々にはちょっとだけ苦言を呈したい。
〈注意喚起〉くらい何処かに置いといてくれよ。
……事の性質上、「これこれこのような事が起こりがちなので気をつけて」などという、具体的な内容が残しにくかった事は想像できます。(後ろ暗い所のある人、あるいは後ろ暗い所のある友人がいる人、ってのが多過ぎたんだな、きっと)
──百万歩譲って、「それは出来なかった」としましょう。
でもですな。
「不正コピーに手を出すな」「読んだ、読まないで上下関係つけるな」「いじめはするな」という事を、周知徹底することは出来たし、そうしていなければならなかったでしょう。その辺は、どこの界隈でだろうと、至って常識的な事でもあるのだし。
実際、それさえ出来ていれば、状況は相当マシだった筈です。
まあ……色んな事情はあったんでしょう。それを想像しなくはない。
『中庭同盟』が発行されて、以後云々(……ゴニョゴニョ)の辺りにも色々あったんでしょうな?ただ、もう今になってジャンルに入ってくる人間には、そんな事知りようがありませんし(あなた方は情報を残していないし)、知りようがない事情に忖度する筋合いもございません。
実を言うと、その手の界隈的〈事情〉については、真偽不明、根拠不明……相当程度ガセだろうなと言う告げ口をしたがる、匿名だったり、捨て垢だったりの御仁は結構いらっしゃいました。私が「話は聞かない」「匿名言い捨ての内容は空気とみなす」とバッサリ拒絶したのは、その辺が鬱陶しくて相手をしてられなかったからでもあります。
……そんなに決定的な〈真実〉とやらがあるなら、コソコソしとらんで、みんなの前で言いなせえ。匿名で耳打ちしてくる意味がわからん。
そうでない限り、私は今後とも、永久にその辺にアンテナは立てません。
したがって、私はこの〈不正コピー問題〉にはあくまで杓子定規に、常識で対応するしかなかったし、その点は通したと思います。
けれど、私より先に界隈にいて、私よりはるかに影響力を持っていて、この事態に効果的に対処出来る──また、するべき人は存在しましたよね?
で、その人はするべき事をしていませんでしたね?
私の同輩、及び先達の皆様のうち、誰が何を知っていて、あるいは知らなくて、誰が何をやり、何をやらなかったか──そんな事は特定しようがないし、敢えて追求もしません。
総じてこの界隈は、「するべき事をしていなかった」訳で、その不作為が招いた害は大きく、私はがっつりその被害を受けました。
故にその点について、私はあなた方を明確に非難します。
……「関係ないし」で、目を逸らしたそこのお人──オマエノコトヤデ。
こういう事が言えるのは、私自身、このジャンルに対しては新参ではありましたが、既に結構な年で──いくつものジャンルを経験して来ていましたから、それらの状況と比較して、この界隈は非常識だったと分かるからです。
まあ、何のトラブルもない界隈、というのは存在しないのですけどね。
だからこそ、そこにいる人たちがどう振る舞うかで、その場の状況は相当に違います。
私が〈中庭問題〉に腹を立てたのは、何も私が今まで何のやらかしも無い、清廉潔白士だから、という訳じゃありません。
むしろ大概な失敗は経て来ているので、その過程で色んな人に出会い、教えてもらう事もあったし、叱られた事もあった。──故に、「ジャンルを大事にするならどう振る舞うべきか」という物差しをその人たちから受け取っていたのです。
だから、こんなタチの悪いことが、いかにも新参が引っかかりやすい状態で放置されているのは間違いだ、という判断はできた。
判断はできたが、しかし、ジャンル内に信頼できる情報源は無く、そもそも情報が無く──次々やって来る事態に、ほぼ空手の、勘頼りで対処して行かなければならなかった。全く恐ろしかったし、本当に疲れました。
そんな私の振る舞いが時に的外れだったり、目障りだったとして、「じゃあ、あなた方は何やってたのさ?」と言い返す程度の権利は私にあるでしょう。
少なくともこれまでの事については。
この件に言及しなきゃならなくなって以来、私は一応希望を残して待っていました。
誰か、私より影響力のある方で、まともな対応を示してくれる方はいないかと──いませんでした。……まあ、そんなに期待していた訳ではないんだけど、結構がっくり来たな、これも。
──ただ、これからの事は、変えられます。
私は一応性善説を採用してるので、構造的な問題が解消して、今までそれに足を取られていた人も、真っ当に振る舞えるようになるのなら、それで良いんだと思うんです。
と、いうわけで、おしまい!
まあ、そんなこんなで、私的には一連の出来事を、終結という事にしたいと思います。
いや全く、データ公開には驚いたよ。全然期待してなかったしね。
根本的な解決には違いないけれど、一オタクがどう足掻こうが打ちようが無い手だったのです。タイミング的にも、ちょうどこの問題に疲れ切っていた時だったので、すわ、「この道にも神はいたのか」と何かの信仰に目覚めかけた。
……冗談はさておき、こういうトラブルで、こう報われるオチが付いてくれる事は、人生中々無いわけで──私個人にとっても幸運でしたが、皆にとって本当に良かったね、と思います。
対立したまま縁の切れてしまった人も、──何と言おうか、思い出すだにまだ許せん奴もおりますが、あなた方にとっても、きっと良い事だった筈です。(不満があるなら正面から言って来なさいね)
どうしても相容れぬ点があったとは言え、同じ作品を好きだった、という事は互いの共通項なのですから、あなた方のためにも私は喜びます。
んで、後は私はマイペースに戻ります。
……やっと戻れる(感涙)
描きたい時は何か描き、出したいときは薄い本を出し。御縁のある方とは、また何処かでお目にかかる機会もあるでしょう。
全く蛇足な近況を述べますと、私のホームベース的某ジャンルが、最近劇場版のヒットで活況を呈していまして。私も楽しく過ごしていましたが、──何と、そっちの作品内の推しキャラ声優さんが、『ゴーストハント』のドラマCD版でナルを演じていたことが判明したんだっっ!!
──声優アンテナが低いもんで今まで気付いていなかっただけだがな。
……しかし、全くこういうのは個人的なタイミングの妙というやつで、「あの御方が演じるナルがこの世に存在する!」とテンションがおかしくなり。(ジャンル複合状態で攻めてこられると、泣いていいのか笑っていいのか分かりませんな)おかしくなってた私を見て、友達が手の届きそうな価格で出回ってたCDを見つけてくれましてな。
ポチったものが今日届きました……グホッ(鼻血)。
またしばらく狂っていられる。
私……私、もう道理とかはいいんです。これはご褒美です。
すげえ、大変でしたが、今こう能天気に萌え転がっていられることが私的には勝利です。オホホホ。
じゃあ、これから聴きますねー。
皆様も楽しくお過ごしを!
2025年始にあたって、うめこ