家族とは何なのか
時々分からなくなります。
家族とは何なのか。
今日は今時点で考えている家族について書いていきたいと思います。
まず、私には妹が1人います。
それから両親。
両親は私が社会人1年目の頃離婚しました。
父は家では口数が多くなくあまり話した記憶がないので、どんな人間なのか今でもよくわかりません。
たまに外の人と会う時には意外と?饒舌で、もしかしたら本当はお喋りさんだったのかもしれません。
母はいつも厳しく私はよく怒られていたので、顔色を見て過ごしていました。
物心つく頃には話題にも気を使い、何でもかんでもを話すということはなかったような気がします。
なので、友達がお母さんと仲良く話しているのを見た時は衝撃的でした。
母親とこんなに親しげにフランクに話せるものなのか、と。
羨ましかったです。
小さい頃から両親は喧嘩ばかりで、父はよく灰皿を投げたり壁を殴ったり、直接の暴力は恐らくなかったと思いますが物に当たる人でした。
そして母は物には当たりませんでしたが、私の頬をよく叩いていました。
それが私がわがままを言っていてしつけのために行っていたものだったのか、仕事や家庭のストレスだったのかは分かりません。
とにかく仲が悪かったのは覚えています。
父と遊んだ記憶はありません。
それから母とも遊んだ記憶がありません。
手作りのひらがなカードを必死で覚えさせられた記憶はあります。
遊んだ記憶があるのは祖母くらいで、一緒に折り紙やお手玉、トランプをして遊んでもらっていたと思います。
不仲な我が家でしたが、幼少期は年に一回は祖母を誘って近県に旅行に行くこともありました。
喧嘩しつつもまだ何とか家族としてやっていこうと思っていた時期なのだと思います。
私が7歳の頃、妹が産まれました。
妹が産まれた時に「また家族仲良くできるかな?」と私に言われ、母ははっとしたそうです。
私が15歳の頃、それまで住んでいた賃貸マンションから一軒家に引っ越ししました。
狭い間取りのマンションに慣れていたので、自分の部屋が出来ても特に嬉しいという気持ちもなく、むしろ同じマンションに住んでいた幼馴染と離れることの方が嫌でした。
それから自分の部屋のカーテンの色やベッドの種類、壁のデザインなど、たくさんの選択肢から選ぶことも面倒くさくて仕方がありませんでした。
一般的には楽しい作業のはずなのですが、当時の私には面倒くささしかありませんでした。
何か残念な娘ですよね。
親からしたら念願の一軒家を建てたというのに、喜びもしない娘。
でも本当に嬉しくも何ともなかったんですよね。
新しく家を建てたところで、家族の仲は深まらず、溝は埋まりませんでした。
それどころか家が広くなったことで、喧嘩するまでにも至らないくらいに、ますます会話がなくなったように思えます。
新居にはそれぞれ自分の部屋があり、トイレは1階と2階に2つ、洗面所も2つありました。
この家の間取りを思い浮かべ、今朝ふと家族について考えたのです。
トイレと洗面所が2つずつ。
4人家族で2階建てなら別に特別なことではないですよね。
現在私は2LDKの賃貸アパートに子ども2人と夫と4人で暮らしています。
朝のバタバタする限られた時間の中で、自分達や子ども達の食事や支度などこなす中でトイレや洗面所が1つしかないと、被ってしまうこともあります。
まあ今ならまだ可愛いもので、大人2人にトイトレ中の娘、まだまだオムツの息子だけなので、実際に使うのは大人2人だけです。
それでも時間が迫っていたり心に余裕がない時に空いてなかったり使えないというのは、些細なことですがちょっとしたストレスです。
特に喧嘩中、相手に話し掛けるのも何だか嫌だなという時。
一緒に過ごしているのでお互いのリズムは何となく分かってはいて、ご飯の後にトイレだよな、その後洗面所で髪の毛をセットするな、と順番は分かります。
普段ならそれに合わせて行動できますが、相手に対する思いやりが薄れている時だと、相手の行動に合わせるのがとても面倒くさくなります。
これでもしもこの家にトイレと洗面所が2つあったら…
喧嘩をしていようが、関係が悪かろうが、相手のことを気にせずに使いたい時に使えますよね。
それぞれが相手に合わさなくても過ごせる家。
でもそれは会話をしなくてもよいものを増やした家。
私と妹、両親にとっての快適な暮らし=会話のない家だったのではないかなと、今朝ふと思ったのです。
トイレと洗面所というワードが飛び交いましたが、今日は家族について考えてみました。
永遠のテーマかと思うので、また書けたらなと思います。