ミジンコが円安について語る
1ドルが154円になってしまった。
私は海外のクライアントを相手にお仕事をしているので、報酬の支払いはドルです。
さらに、海外向けオンライン秘書コミュニティも運営していて、
今円安だから外貨稼ごう!って推薦もしています。
当然ですが、私のドル資産はぐんぐんあがっているわけで。
そして、おうちにいながら外貨を稼ぐ私の働き方にも注目が集まるわけです。
つまり、私の立場的には本来円安を喜ばしく思う身分と言っても間違いではない。
でも・・・
正直ちょっと複雑な心境です。
だって円安は私にとっておいしいことかもだけど、ミジンコレベルの私ですら、日本のことを心配してしまう。
日本の食料自給率が低いってことは、多くの人が知ってるはず。つまり、普段の生活は輸入に頼ってるわけで。
輸入に頼ってるってことは、入ってくる材料は円安に伴い高くなる。
ってことは・・・もっと物価があがる。
お給料は全然上がらないのに。
円安の影響はこれだけじゃないと思うし、いいこともあるかもだけど。
ミジンコの私でも少しだけわかる。
円が弱くなってるってことは、日本の国力が確実に下がってる。
あからさまな日本の国力低下を突きつけられ、日本人として手放しに喜べるはずはない。
この前久しぶりに、昔の上司から電話があった。
いま、かなり厳しいと。そりゃそうだ。
私は正社員時代は輸入業者の社員でした。
当時ドルは115円くらい。
会社をやめて6年もたつけど、たった6年で40円近く下がってるわけだから、想像しただけで胃がキリキリする。
その一方で去年の年末見かけたなんかのYouTubeで、来年は円高になる、とどっかの偉い人が言ってた。
まぁ、普通に考えてそうだよね。このまま円がさがりつづけることなんてないよね。そう思ってた。
でも、現実さらに円安になった。
要するに、為替の動きなんて、どこその偉い人でもわからないわけだから、ミジンコのわたしにわかるはずはない。
ただひとつ言えることは、ドルは稼げるようになっておいたほうがいいってこと。
残念だけど、円だけの収入じゃリスクの高い時代になってしまったようだ。
今日、東南アジアのベンチャー企業が自社サービスをプレゼンしていくイベントに参加した。
私は今まで物価や人件費の安い東南アジアにアパレル生産を委託するような仕事をしてきた。
その当時は東南アジアの勢いの良さは感じていたものの、やっぱり心のどこかで「日本は先進国」って感じてたところがあったと思う。
でも今日のプレゼンを見ていて、そんなふうに思ってた過去の自分がとても恥ずかしくなるくらい、素晴らしいサービスや商品を提供している企業ばかりだった。
日本ではまだみたことないような革新的なアイデアを形にしていた企業もちらほら・・・
とにかく今、東南アジアは平均年齢が若い。
勢いしかない。勢いほど日本にないものはない。
昔、モンゴルの企業と仕事をしたことがある。
モンゴルは立地的にも国の状況的にも、強制的に海外へのビジネス展開を考えないと詰むっていう、なんとも厳しい国だった。
でも残念だけど、日本も近々そうなるんじゃないかなって。
今のうちに外貨を稼ぐスキルを身に着けないと生きにくくなる時代はちかいんじゃないかな、って。
煽りとかするつもりは一ミリもないけど、個人的には強くそう思います。
※サムネは出張で行ったとにかく勢いが半端ないフィリピンの田舎町の様子。