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投資本オススメ22選:初心者から中級者まで幅広く必見!【2021/4/7更新 1.5万字】

▶︎2021年4月7日追記

初稿:2019/2/9
更新1:2020/8/30(6冊追記)
更新2:2021/4/7(5冊追記)

「投資本 オススメ」「投資初心者 本」などの検索ワードで記事にたどり着いている方が多そうなので、2020/8/30に2019/2/9初稿からかなり加筆修正し、2021/4/7に再度加筆。

目次の書籍名の横に追記した日付を入れているので、記事を再読する方はそれを参考にしてください。


書籍紹介の前に、まず「漫画を読むと、投資の大枠を理解できる」という観点で、インベスターズZは名作だと思います。

私も全て買ってKindleで読みました。本を読んで睡眠薬になってしまう可能性がある方は、まずはインベスターズZからぜひ。

一気に全巻買う価値はありますね。

株式投資について勉強するにあたり、どんな本から読めば良いのかわからない。そういう方が、この記事を読まれていることが多いかと思います。

株式投資の書籍といっても相当数あるため、「今の自分が読むべき本」がどれかもわからない。Amazonや本屋で気になったものを読んでみるしかない。というのが、現状ではないでしょうか?

投資をこれから始めたい人と、既に数年取り組んでいる人とでは「今読むべき本」は変わってきて当然かと思います。

「読書」という行動を分解すると「自分が読むべきタイミングか否か」「良書と悪書」という2つの変数があり、この変数が最適な場合、その人にとって良い読書になるのだと思います。

下記が私の読書に対する考え方です。無料記事ですので、時間のある方は読んでみてください。

なので、「あなたがどのフェーズ」にいる人で、「そのフェーズの際に選ぶべき本」はこれが良いですね。というのが、提案として的を得ているかと思います。

初稿では冒頭に「投資資産の種類」を紹介していましたが、更新版ではその箇所は削除し、本記事は「株式投資の書籍紹介に特化」します。

投資関係の書籍を60冊くらい読んだ中から、ピックアップしていますので、読者の皆さんの「読書の無駄」を省くことに貢献できるのではないかと思います。

初心者向けの読み方としては「1章→2章→(余力あれば3章)→4章→5章」の順に読むことをオススメします。

もちろん、下記の目次から見て「気になる書籍」だけ読む。という手もありだと思います。

私の記事を初めて読むという方は、この記事の4章の「新高値投資」に関するnote月額マガジンも運営していますので、そちらもぜひご覧ください。

▶︎1.初心者にオススメの投資本4選


まずは超初心者向けからの紹介。

1-1.元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

投資の初心者向けの書籍は非常に多いと思いますが、あなたが本当に初心者であれば、この本が最も良いのではないでしょうか。

ちなみに初心者あるあるとしては「ウォーレン・バフェット」が有名ですので、「聞いたことあるし、バフェットの本何か!」を読んでしまいがちです。

バフェットはあくまで個別株の、中でもバリュー投資中心の投資家であり、その類いの話は初心者には難しいと感じます。

本書はロボアドのトップランナーである「ウェルスナビ」の柴山CEOが著者ですが、主張は単純で「長期・積立・分散」の3つの投資の考え方を紹介しています。

この考え方の紹介はそのまま「ロボアドってこの3つを満たせるし良いよ!」というセールストークになっているのですが、「長期・積立・分散」が重要であるというのは真理ですので、その基本を平易に学ぶにはとても良い本だと思います。ザ・初心者向けです。

ちなみに私自身はロボアドはオススメしません。手数料が高いからです。ロボアドをやるくらいなら、S&P500積立をやりましょう。

2021/4/7追記)2020年12月にウェルスナビはIPOし、その後株価の伸びは快進撃。ウェルスナビユーザーではなく、ウェルスナビホルダーとして、私は含み益を享受しています。

1-2.父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え(2020/8/30)

タイトルから推測できるように「父が娘に伝えるための」内容となっているので、大学生でも理解できる内容です。

ここでも上記の「元財務官僚が〜」と同様にインデックス投資重視が語られていますが、手数料を注意してよく見なさいと強調されています。

実はこの本を読むまでウェルスナビをやっていましたが、手数料の高さからウェルスナビを停止するきっかけになった本です。

楽天ヴァンガードS&P500 eMaxis Slimに変更しました。手数料1%から0.16%へ。

投資初心者にとって「手数料1%」は安く感じるかもでしれません。しかしそれは、あなたが比較対象を知らないからなんとなく安く感じているだけで、比較すると実際は「かなり高い」手数料です。

長期投資・積立投資は大事だが、「手数料」に気を付けないと、将来手にするリターンが全然違いますよ。ということを、気づかせてくれる本です。

1-3.金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法

これは今は絶縁したZOZOの田端さんがオススメしていて昔読みました。田端さんがお勧めする本は何冊か読みましたが、ハズレはなく、名著が多かった気がします。本を勧めるセンスはある人ですね。

かなりボリュームがある本なので、1冊目のウェルスナビの本のようにすごく平易というわけではないですが、この書籍は投資以前に「お金とは何か」的な話の全体感を掴めて、読者の人生観の形成に影響を大きく与えうると思いますし、私も少なからず影響を受けました。

ざっくり話すと、「不労所得」に対してよく考えるようになります。労働所得+生活費を不労所得が上回ることでキャッシュフローがプラスになることの重要性を説いています。

多くの日本人、特に非経営社層は「年収」にしか関心がなく「キャッシュフロー」や「資産」への関心は乏しいと言えます。しかし、お金持ちになり、本書のテーマである「若くして豊かに引退する」ためには、キャッシュフローを最大化し、早く資産を貯めるのが重要です。

本書の場合は、不労所得を生み出すものの代表として不動産投資が良いとされており、本書を読むだけではなく、下記のボードゲームをやると理解が深まります。私はこのゲームを持っており、家に何人か友達が遊びに来るとこれをやったりします。3回やって今のところすべて勝ってますね。

経営者だけで集まってこれをやると、より面白いかと思います。

1-4.MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

これは最近twitterでも絡みがある広瀬の爺さんの著書ですが、広瀬さんが手がける米国株特化型サロンのMarket Hack Salonにも私は入っています。唯一、私が自分でお金を出して入っているサロンですね。

一応初心者向けに持ってきましたが、その中では難しい部類です。今までの2冊とは異なり、個別株の本です。

個別株の種類として、大別すると日本株と米国株があり(中国や欧州もありますが、日本人の投資先としてはマイノリティなので割愛)長期的な株式市場のパフォーマンスを見ると、米国株の方が明らかに良いです。

なので個別株を検討する際に、米国株を無視して日本株で自分が知ってる会社、トヨタとかにしようかな。というのは愚の骨頂。日本株市場、中でも大企業はほとんど株価が伸びていません。過去5年のアベノミクス相場でのトヨタ株の値動きは下記の通りです。

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同じ期間でのアップルの動きは下記。

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これらは一例に過ぎませんが、米国株式市場で勝ち残っている企業は右肩上がりのチャートが多いですが、日本株はそうでもありません。

個別株での投資を検討する際には、米国株投資の検討もオススメします。むしろ、米国株中心の方がリターンは良いと思いますし、英語が苦手でも米株情報を日本語で解説しているコンテンツは2020年8月現在は相当増えています。(私も「新高値投資マガジンで」一部解説している)

本書ではそこまで詳しく述べられているわけではないですが、個別株投資には大別すると、割安な株を買う「バリュー投資」と成長率が高い株を買う「グロース投資」の二つがあり、グロース投資の考え方についても少し触れられています。

初心者はまずバリュー投資の考え方から入りがちで、「PER低いから買おう」となりがちですが、グロース投資という手法もあることは早めに把握した方が投資手法が広がるので良いかと思います。

何を隠そう、私自身が最初はバリュー投資から入り、もっと早くグロース投資に気づけばよかったと思っています。

▶︎2.中級者にオススメの「投資の核となる」投資本3選


ここからは比較的ガチな読み応えのある書籍の紹介です。中でも、ハワードマークス氏の書籍をここに2冊持ってきました。いずれも読み応えがありますが、本格的に投資をやっていきたい方にとっては、必読書で、学びも多いはず。

2-1.投資で一番大切な20の教え

これは比較的最近、私がnoteのウメキワークスで紹介した書籍です。

興味のある方は是非上記の記事も読んでみていただきたいですが、個別株のベーシックな考え方を捉えるにはとても良い本だと思います。

それなりの分量ではありますが、中長期的に個別株投資をやっていきたいという人にとっては、早めに読んでおくことをお勧めしたい本です。ちなみに「あのペンギンさん」も「名著」と仰っています。

2-2.株式投資の未来(2020/8/30)

2005年の書籍ですが、こちらは株式投資に関するベーシックな考え方をほぼ全て網羅している書籍といえるかと思います。

「投資で一番大切な20の教え」を読んだ後に読みましたが、それでも学びは多かったです。この手のベーシックな書籍は、何冊か読むことで、知識が定着する効果もあるので、早いうちに読んでおくことをオススメします。

2-3.市場サイクルを極める

こちらも、TheStartupで紹介しています。

すごく簡単に言うと「市場、株価とは振り子である」という話です。私がYouTubeで「株価とは振り子であり、適正価格でとどまる方が稀である」とよく話す根拠は、この書籍にあります。

特に、株価に対して「振り子」という表現は極めて適切で、言い換えると「適切な価格であることはほとんとどない」ともいえます。「適切な価格=その企業の本質的価値」、です。

特に新興株はボラティリティが高いので、実力以上に株価が乱高下します。それを突いて儲けることもできれば、損をすることもあるでしょう。

しかし、振り子のごとくいつかは実力値に収斂していきます。その時間軸を読むのが、非常に難しいだけで、時として読みきれないことがあります。

▶︎3.中級者以上で「余力がある人」にオススメの投資本5選


2の「投資の核となる」ほど重要ではないと思われるものの、これらの書籍を読んでおくことで、投資に対する思考の幅が広がるというものを紹介。

3-1.全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦

怪しいおっさんが表紙の本ですがw この本に関してはレビュー記事を書いておらず、400ページ強で読み応えがあるのですが、個別株投資の初期段階で読んでおいた方が賢明です。

本書からは50項目くらい、Excelにメモしてあるのですが、一時期下記をきっちり検証してから株を買っていた時期がありました。

☆買う理由の説明(P275)
1:この銘柄の株価が上昇すると期待できる理由は何か
2:あなたが株価が上昇すると考えるタイミングで、なぜ上昇すると言えるのか
3:今がベストな買い時と言えるのか
4:もうすでに遅すぎるのではないか
5:もう少し株価が下がるのを待って買うべきではないか
6:この銘柄に関してあなただけが知っていることはあるか
7:あなたが持っている有利な要素は何か
8:今保有している他の全ての銘柄よりも魅力的と思うか、またそれはなぜか

これ全て記載するの、かなりきついですよ。特に6〜8はかなり難しい。6とかはインサイダーじゃない限り、あるのかよw と。

しかし、これらの質問の半分以上に明確に答えられないとか、確信が持てない場合はわざわざ投資しなくても良いのではないか。

投資に全勝はあり得ないわけで、確率論的なところもあります。勝率を上げるために、不確定要素をできるだけ排除し、取るべきリスクと取らなくて良いリスクを明確にする必要があります。その際に、上記のチェック項目は有用ではないでしょうか。

「買いの理由を考えよ」以外にも、良い指摘がたくさんある良書です。こちらも時間を割いてでも、初期に読み込んでおき、手元に置いておくべき書籍と言えます。

3-2.デイトレード

文字通り、デイトレードの本ではあるのですが、デイトレードのみに限った話ではなく、長期投資にも応用が効く汎用的な話が多いです。

投資初心者の皆さん、「デイトレーダー」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?きっと、怪しいイメージをお持ちではないでしょうかw

ぶっちゃけ私は、そういうイメージを持っていました。

しかし、実際に投資を始めてみるとデイトレーダーってかなり凄いんだなということに気づきましたし、投資が上手くなるためにはデイトレード的な短期投資も一定期間トライしてみる必要があると感じました。

初心者は時折幸運にも大幅な利益を上げることができるかもしれないが、真のプロは小さいが確実な利益を追い求める。真のプロはそれを何千回も何万回も手にする。技術のない初心者は1回の大幅な利益を得ることを唯一の目的としている。(Kindle:P996の引用)

投資の本質を端的に表すと「仮説検証」の四文字で済むかと思います。

こういうロジックで株価がここまで上がるはず。ゆえに、これくらいの利益を手にできる。

本来、投資実行時にはそういうシナリオを描いて投資すべきです。

仮説通りにいかなかった時、株式投資においては「時間軸」の間違え、投資実行後に振り返ると投資時に株価上昇に感情的に反応し、安全圏を確保できなかった。など、振り返ると色々と敗因が見つかります。

初心者はビギナーズラックで、良い成績を収めることもあるかと思います。しかし、試行回数が少ない中での勝率と、大量の試行回数の中での勝率は別物ではないでしょうか。

「仮説検証」の数を積めるという観点で、デイトレードは非常に良いと思います。

私は数十万円程度の小さい単位で、デイトレードまではいかない短期取引(数日〜1ヶ月程度)を繰り返し、自分の中で法則を作り込んできました。このパターンは勝率が高い、低い、というのを実際にデータを見るだけではなく、取引を通じて体感として身につける努力をしました。

そうして体感していく「法則」に沿っていけば、勝率が上がっていくので、投資単位を大きくしていった際に、有用だと思います。

まずは小さく試して見る。

時間がない人サラリーマンにとって、デイトレードの練習は物理的に難しいかもしれませんが、現在30〜40歳で、30〜50年単位で投資と付き合っていくとなると、早めに試してみた方が良いかと思います。

デイトレーダーは言い換えると「PDCAを高速で回している人」なのです。

3-3.ウォール街のモメンタムウォーカー

こちらは以前、TheStartupでも紹介したことがあります。

モメンタム投資に関する話がメインですが、今となってはモメンタム投資とグロース投資の違いがよくわからなくなってきた...と思ってググったところ、こんな記事を見つけました。

モメンタム投資は成長株投資ではない。成長株(グロース)投資は過去のファンダメンタルズ(例えばPER)に対して株価の高い証券を買う戦略だ。​モメンタム投資は、ファンダメンタルズとは無関係に、ほかの証券とのクロスセクションでの相対パフォーマンスが高い証券を買う戦略。(記事引用)

厳密には、モメンタム投資よりグロース投資の手法をきっちり抑えた方が良いと思うのと、グロース投資に関する説明も本書ではされています。

実は私は、この本は2018年2月に読んでおり、上述の「中級者向け」本3冊より先に読んでいます。

振り返ると、その3冊を読んだ上で、こちらを読んでおいた方が良かったと感じます。順序を間違えたわけです。よって、この本は一旦買っておき、基礎を学んだ後に読むことをオススメします。

3-4.ケン・フィッシャーのPSR株分析

こちらの本は文字通り「PSR」に関する本です。

初心者はPER(株価収益率)のみを見る傾向がありますが、特に米国のネット株(特にSaaS)では上場後も赤字企業が多く、その際にPSR(株価売上高倍率)で株価の妥当性を検証するという手法が使われています。

言い換えると、利益が出ていない企業の見極めにはPERは使えない(PERが0以下になってしまう)ので、PSRが一つの指標になるということです。

今では黒字ですが、Amazonが利益を出さずに売上を伸ばすという経営手法を長年取ってきました。

PSRの話ではないですが、私が本書で最も関心を持った概念が「グリッチ」でした。

グリッチとは「成長企業が初期の頃に経験する経営上の挫折」の意味であり、グリッチがなければ成長株とは言えない。グリッチを見つけ出すことが重要。

人はグリッチの文句を言う:3-5年で株価は安値から3-10倍にまで上昇する。この上昇は3つに分けられる。

1.金融界がこの株について弱気過ぎたために上昇した

2.単に会社が拡大して、より多くのお金を稼ぐようになった事業上のファンダメンタルズ

3.新たな機関投資家集団が現れて、この会社について過剰な楽観論を醸成した。彼らはこの株式を「ネバーネバーランド(理想郷)」の領域へと買い上げる

グリッチがある株は、言い換えるとテンバガー(株価10倍銘柄)に化ける可能性があります。

私は個別銘柄を見るとき、短期トレードでない限りは少なくとも2倍以上になるポテンシャルのある銘柄を探します。

歴史を振り返ると、GAFAは短期間で2倍以上になっていますが、特に国内銘柄においては時価総額1兆円規模の銘柄が短期間に2倍になることは少ないですが、数百億円規模の銘柄が1年以内に2倍になることはレアケースではありません。

その際に「グリッチがある」とは言い切れないものの、時価総額が低いけど伸び代がある企業に着目する必要があります。そうした企業は利益が出ていないことも多いため、PSRを指標の一つとして使うわけです。

特にSaaS銘柄の保有を考えている方は、この本は読んで損はないと思う。

3-5.ピーターリンチの株で勝つ(2020/8/30)

ベーシックな投資本として、名高いと思われますが、これも相場全般について述べられているので、2の「投資の核となる」書籍たちと内容的には被る点が多いです。

ただ、タックス・ロスセリングの投資手法に関しては、広瀬の爺さんとピーターリンチの本書から学んだものであり、そのロジックに有用性があったと感じます。

▶︎4.チャート理解にオススメな投資本3選(2021/4/7)

初稿、更新1回目では独立した章として記載しませんでしたが、更新2回目から翔として記載。

チャートは特に売り時を見極める際に極めて有用で、含み益が含み損に転落する前に、売り切る手がかりを探るのに最も優れています。チャートの基本パターンを抑えることで、特に売却が上手くなり、投資成績向上が見込めます。

4-1.相場の赤本 チャートで騰がる株完全マスター(2020/8/30)

少し怪しげなタイトルですがw 完全にテクニカルの書籍で、様々なチャートパターンを学べます。

正直私は投資家1年生の頃は「ファンダメンタル重視派」だったので、チャートの勉強を全くしませんでした。チャートについての理解が深まると、まず好ましいチャートパターンを選び、その銘柄を取得しても良いかという確認のための投資ロジックの補強としてファンダメンタル分析を使用するようになりました。

言い換えると、チャートパターンがダメなら、ファンダメンタル分析の価値もないということです。

チャートの勉強は、私のようなクソ真面目ファンダメンタル野郎にこそ、全力で勧めたいです。新たな世界が見えてきます。

4-2.株価チャートの鬼100則(2021/4/7)

チャート本のわかりやすさとしては、これが一番良いかもしれません。タイトル通り、100の法則をチャート付きで解説していますが、100も覚える必要はなく、主要なもの15〜20くらいを理解できるようになるだけで、チャート読解力が格段に上がるはずです。マジでおすすめ本。

4-3.ボリンジャーバンド入門(2021/4/7)

以前Amazonセールで買いましたが、ボリンジャーバンドの概念を知る上で良いと思います。

標準偏差に基づく確率論の話ですが、ボリンジャーバンドを理解できると、投資の買い時や売り時の判断にかなり役立ちます。

▶︎5.新高値投資でオススメの投資本2選

ここでは私の「新高値投資マガジン」のロジックの作り込みとなった前提の2冊をご紹介。新高値投資の原点を当たりたいという方にとっては、必読。

5-1.ミネルヴィニの成長株投資法(2020/8/30)

この書籍の内容の紹介は下記でしていますので、詳しくは下記を見てください。この書籍も内容はヘビーなので読了に6-8時間はかかりますが、その価値は十二分にあります。

タイトルの通り、この書籍では「割高な株を、さらに割高な株価で売って利益を得る」投資手法である「新高値投資」(本書では「新高値投資」という名称は利用していなかったはず)を推奨しています。

なぜ私がこの投資手法に着目し、スプレッドシートを磨き上げているかというと

・新高値到達=注目されている銘柄であり、相対的に出来高も多く、株価のボラも高まりやすい
・比較的短期間(3ヶ月〜半年)で結果が明白となる
・再現性が高い(新高値になると、含み損の投資家が誰もおらず、売り圧力が弱いなど)

こういう点に着目し、投資元本がまださほど多くない20代30代の投資家にこそ、短期間で効率よく資産を増やすのに、最適な手法であると判断したからです。

5-2.オニールの成長株投資法(2020/8/30)

私は最初Kindleで読みましたが、名著すぎて紙の本でも買い、今では自宅PCの横に置いてある辞書的存在です。

ミネルヴィニと同様に成長株投資の話のため、この2冊は多少の被りはありますが、結論から言うと「両方読んでおくべき」です。

特にこのオニールの書籍の帯にある「CAN-SLIM」という投資手法は、7つの条件に当てはまるかどうかに照らし合わせて取得する方法で、グロース株投資の取得基準に対して、大いに参考になります。

☆CAN SLIM
C = Current earnings(当期利益が良いか?)
A = Annual earnings(通年の利益が良いか?)
N = New product or service(新製品・新サービスを出しているか?)
S = Supply and demand(その銘柄の需給関係が良いか?)
L = Leader or laggard?(その銘柄が相場の先導役か?それとも出遅れか?)
I = Institutional sponsorship(機関投資家に好まれているか?)
M = Market(一歩さがって相場全体の地合いは良いか?)

出典:MarketHack

私の提唱する新高値投資ではCAN-SLIMは全部満たしていなくとも、実際に自分で投資実行する際には、この指標は参考にしています。

ちなみにCAN-SLIMのCANは言い換えるとその銘柄に「ビッグチェンジがおきているか」といえるので、「CAN」の箇所はニアリイコール「ビッグチェンジ」と言うこともできます。 

私のYouTubeでいうと「売上成長率再加速」や「黒字転換」「売上ガイダンスが良い」とかがCANのCAに当てはまります。オニールでは「利益」と述べられていますが、SaaS企業では「売上」と言い換えても良いと思う。

▶︎6.IPO投資でオススメの投資本3選


私はYouTubeでIPO解説をよくやっていますが、IPOは公募取得できれば一番良いですが、そうではなく上場後もパターンを覚えれば、手軽に勝てる場合があります。IPOについて詳しくなりたい方は、YouTubeでもどうぞ。

6-1.いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資

IPO投資に関して、皆さんどんなイメージを抱いているでしょうか。

初心者の読者もいるので、少し優しめに噛み砕いて説明すると、新規上場企業(IPO)の株の買い方は二種類あります。

・上場前に買う(公募価格で買う)
・上場後に買う(市場価格で買う)

☆上場前に買う場合:非常に高い確率で確実なリターンが見込める

そのIPO株を扱う証券会社に申し込めば抽選で配分されることもあります。それなりの元本を証券会社に預けることができる場合(1,000万円以上)担当営業をつけることで、IPO株を単純な抽選ではない「配分」で受け取れる可能性が高まります。

証券会社からすると、今後の取引拡大が見込めそうなお客さんに配分した方が良いわけで、支店長裁量などでの「配分」があります。

なので、元本がある人は担当営業をつけた上で、IPOに申し込むのが良いでしょう。IPOが多いのは、昨今だと大和、SMBC日興、SBIあたりです。野村は如実に減っていますね。

特に国内のネット株のIPOに関しては、私がウメキワークスにて過去5年分の生データを収集していますが、初値が公募を割れる確率は5%程度、2倍以上になる確率が半分程度、3倍以上になる確率は20%弱となっています。

IPOの個別分析に関しては「売り出しと公募株数により流動性」「その銘柄やジャンルの人気」「ロックアップの有無」などいくつか確認項目があり、それによって勝率がまた変動しますが、一般論としては上記の確率が適用されると見て良いと思います。

IPOを公募で買う(そして初値で売る)ことは非常に勝率の高いゲームなのです。

☆上場後に買う場合:上場前ほどではないがリターンを得る機会はある

残念ながらIPOを公募で配分されなかった場合。おそらく、いくら上客でも毎回は配分されないと思いますが。

上述の公募での確率やリターン倍率ほどではないですが、上場後に買ったとしても、十分利益を確保できる機会があります。その手法を紹介しているのが、本書「いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資」です。

注記:セカンダリーは市場に出た後を指し、対義語としてIPOの公募の場合はプライマリーと呼んだりもする

IPOは上場直後は注目されているため、非常にボラティリティが高く、そのボラティリティによって短期間で+10〜20%を容易に稼げることもあるという話です。(2020/8/30追記:国内IPOにおける「ボラティリティ」はますます高まっています)

実際に私は、本書を読んでから実験的「IPOセカンダリー投資」をやってみましたが、単純な勝率でいうと8割は超えていました。ただし、+20%取れたものもあれば、ギリ+1%回収というものもありました。

売却タイミングが難しいわけですが、欲を持ちすぎず「+10%で指値売却」とかにしておくと、スムーズかと思います。

運悪く、初値付近からかなり下がってしまっても、半年経たないうちにそこから二倍になっていたりする銘柄もあるので、IPOセカンダリー投資はボラティリティが高くギャンブル性はあります。しかし、初値付近での投資でも、チェック項目を自ら作成して、それに沿って売買すれば、リターンを得ることはさほど難しくありません。

☆おまけ:米国のIPOに対する見解

米国のIPO銘柄ですが、公募で買うのは普通の日本人投資家ではちょっと難しいのではないでしょうか。資産家だと買えるかな。

ただし、米国市場は日本市場と異なり、「IPOで公募価格から初値の数倍付くの普通」という慣習はなさそうです。むしろ、ほとんどの銘柄が2倍以下の倍率でデビューし、上場1年目の株価は奮わないことの方が多い気がします。

しかし、2年目から頭角を現し、メキメキと株価が伸びてくる銘柄が、日本と比較して多い気がします。日本の場合、マザーズ市場が緩いので「上場ゴール」も少ないですが、NASDAQはマザーズほど緩くないので、上場段階でかなり選別されている印象です。

よって、米国のIPO銘柄は上場2年目にそれまでの決算が良かった企業を物色するというのが賢明な打ち手だと、現時点では思っています。

私は2018年IPOの銘柄を、勉強だと思って色々買った挙句、ほとんどが塩漬けになりましたw 2年目の今年に期待したいところ。

6-2.IPOのUターン型で短期でガツンと稼ぐ方法(2020/8/30)

紙の書籍ではなく、いわゆるKindle本です。(KDPと呼ばれる自費出版的な)ですが、「K.Kさん」のKindle本は要点がまとまっていてかなりわかりやすく、しかもKindle Unlimitedユーザーなら無料で読めます。

IPOのUターン型とは、言い換えると「上場後最初の新高値投資」となります。銘柄によっては、初値では勢いがあったものの、その後下落していくパターンが特に日本株では多い。そこから這い上がって、カップウィズハンドルを伴い、上場来高値を初めて取る。という形が「U字」に見えることに、依拠した名称です。

このUターン型投資は、ファンダメンタルはほぼ無視で、テクニカル的に捉えればOKで、高いボラティリティを活かして利益を出す手法です。

6-3.IPOトレード入門〜超成長株発券法(2021/4/7)

詳細は下記の書評記事をご覧いただきたいですが、IPOトレード戦略で何が最適かを考えさせてくれる本です。結論だけ述べると

一定のベース期間後の新高値で買って、50日移動平均線を2回割ったら売る

これがIPOのベストトレード戦略となります。

▶︎7.その他オススメの投資概念が学べる投資本2選(2021/4/7)

7-1.とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法(2021/4/7)

2021年4月時点のKindleセール本ですが、タイトルを私が言い換えると「優良株投資」の本となります。

グロース株でも、バリュー株でもない、優良株とは??詳しく知りたい方は、下記の記事で書評を書いており、途中までは無料で読めますのでぜひ。

7-2.機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法(2021/4/7)

個人投資家としてまともなことを考えていくと、機関投資家の投資対象になる銘柄に絞ったほうが良いということがわかってきます。

草コイン投資はボラティリティが高く再現性も低いので、機関投資家と同じ思考で投資したほうが、成績も安定するはずです。

例えばこういう話があり、本書での最大の学びの箇所でした。投資を続けて行きたい方は機関投資家の思考を知ることはマスト条件であり、必読と言えます。


▶︎8.ここだけ有料!読まなくて良い書籍4パターン


今回の記事は、ウメキワークス的な趣向とは異なり、幅広く投資を始めてみたいとか、投資に関する知見を深めたい人が少しでも増えるといいなということで、1.4万字のうち1.2万字ほどは無料記事としました。

あまりオープンな場では書きにくい「これは読まなくて良くないか」という本を最後に紹介します。

レストランも書籍も同じで、オススメと同じくらい「オススメしないもの」の情報価値もあると思います。お金や時間が有限な中で、微妙なものにリソースを投下したくないと、誰しもが思うことでしょう。

無料部分は一旦これで締めるので、この記事を読んだ読者の方は是非、自分なりのお勧め書籍があれば、記事と一緒にツイートなどしてみてください。

良いツイートを見つけたら、この記事でツイートを紹介させていただき、この記事の価値をより高めていけたらと思います。

私自身もまだまだ発展途上の身ですので、これからも良書を読んだり仮説検証をたくさんやって、投資スキルを向上させていきたいと考えています。

無料箇所は以上です。

ぜひ、twitterなどで「この書籍はどうですか?」などオススメいただけると、ありがたいです。twittterで知って読んだらとても良かったという本も、たくさんあります。

「読まなくて良い本」についてのみ、以下有料です。時間がない人にこそ「読まなくて良い本」というオススメは、重要かもしれませんね。

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