【11/6 梅田の!ローカルメディア企画編集会議が開催されました!】
2024年2月に始動した「梅田の!ローカルメディア座談会」を経て、「梅田」というローカルを拠点とし、実際にイベント参加者と一緒にメディアを運用していくことを目指す「梅田の!ローカルメディア企画編集会議」。これまで月1回、計5回の会議を重ね、さまざまな参加者の方と一緒に、梅田にまつわる活動を行ってきました(これまでの活動はこちら)。
そんな企画編集会議が、11月よりアップデートして開催。前半はゲストのトークとディスカッションを追加し、後半で参加した皆さんとゲストと共に、企画や方向性についてねりねりと話し合っていく形に。
今回は、先日行われた11月の企画編集会議の様子をお届けします!
前回までのあらすじ
さて、先ほどもありましたが「梅田の!ローカルメディア企画編集会議」では、前年度の座談会を経て、座談会に参加してくださった有志の皆さんと一緒に、梅田でどんなローカルメディアがあったらおもしろいだろう?どんなことができるだろう?をテーマに、ディスカッションや活動をつづけてきました。
月に1度の会議では、学生から社会人まで年齢問わず、毎回20名近くの方が集まり、梅田の歴史や街を深掘りしてみたり、興味関心と掛け合わせて企画を立ち上げてみたり。その中から「部活動」というアンオフィシャルな動きも生まれ、梅田のまちあるきをしてみたり、立ち飲み屋に繰り出してみたりと、大都会大阪の中心地「梅田」で遊んだり学んだりを繰り返しながら、ディスカッションを重ねています。
そんな企画編集会議ですが、よりたくさんの方々と一緒に考えたい・活動したいとの思いから、形式をアップデート。今までは座談会に参加してくださった方を中心に開催していましたが、今回の開催より、どなたでも参加できる形式に。
また、梅田で活動するゲストをお呼びして、ゲストとのトークやディスカッションを重ねて、多方面から梅田やローカルメディアについて考えようという目論見です。そうしてアップデートされた第6回目の企画編集会議、ゲストはなんと...!
今回のゲストは「梅田蔦屋書店」店長の北田さんです。
今回のゲストは、LUCUA 1100(ルクア イーレ)の9Fにある「梅田 蔦屋書店」の店長をされている北田博充(きただ・ひろみつ)さん。北田さんは書店での販売員や取次会社勤務などの経験を経て、2016年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社。現在「梅田 蔦屋書店」の店長をされています。また、ご自身でも「書肆汽水域(しょしきすいいき)」という一人出版社を経営。書籍の執筆・出版のみならず、「本屋博」という本に関する祭典の実行委員長なども務めておられます。
そうです、大阪に住んでいる方ならきっとほとんどの方が訪れたことのあるであろう、あのルクアの上階の蔦屋書店です。梅田を代表するスポットでもある場所を運営されている北田さんに、いろいろとお話をお伺いしました。
書店には社会を変えるチカラがある。
まずは北田さんの自己紹介から場は始まります。「本の業界に入ろうと思ったのは”本が好きだったから”。それ以外に理由があんまりないですね」と語る北田さん。2016年の転職を機にご自身で出版社をつくり、著作の活動はCCCとは別でやられているそうです。
「梅田の店長を務めて4年目になります。去年の6月にシェアラウンジができてからは、お客さんの層が広がり、お店の使われ方もバリエーションが出ました。本屋さんって本を買いに来る場所だけれど、お茶をしたり、仕事をしたり、いろんな入り口がある中のひとつとしてシェアラウンジができ、新たな使われ方をしたのは面白いですね。何かの”ついでに”本を買ってもらうことも大事ですから」
書店に足を運ぶ人に対して「もっと本を売ろう」と考えるには限界がある。どうすれば新しい読者が増えるかを問題意識としてずっと持たれており、何かの”ついで”だったり、まだ日常的に本を読まない層に向けてどのようなアプローチができるか?を考え続けておられる北田さん。その考え方は、ローカルメディアをつくるうえでも非常に参考になりそうだと感じます。
「今後、本の業界がジリ貧になっていくのは目に見えていて、書店の数も減っていくのは目に見えている。でも”書店”の数が減っていっても、”本屋”の数が増えればいいんです。私の中の定義ですが、「書店」は本を売る「場所」を指し、「本屋」は本を売る、魅力を伝える「人」を指します。国語の先生やインフルエンサーなども”本屋”だと定義して、そういう「広義の本屋」が増えていけば、若い世代の新たな読者が増えていくと思うんです」
中でも、書店は「社会を変える機能」があるという話が印象的でした。
「とある出版社の営業の人が地方の書店に営業に行ったときに”お店の作り方”という本のコーナーを作ることを提案されたそうです。1年後に伺ってみると、この棚を作ったら近所に3軒カフェができたと。社会を変えるのは人だし、本は人を変えることができる。書店はそういう力を持っているんです」と北田さん。他にも会社員だからできることや、梅田で特集を組むなら?など、さまざまな話を伺いました。
後半はチームに別れてディスカッション!
後半は、毎回参加してくださっているメンバーと、新規参加者と入り混じってのディスカッション。現在活動中の「部活動」チームに新たな動きが出たり、蔦屋書店さんとどんなことができたら面白いだろう?というディスカッションになりました。
「グラングリーンで1,000人がそれぞれ1冊ずつ持ってきて、ゆるく交換したりただ読んだりするような本の持ち寄り大会などは面白いのでは?」
「インバウンドではない、梅田を生活圏にしている海外の方々がどこに集まっているのか知りたいので調査してみよう」
「梅田に関連する過去の偉人や有名人がよく行っていた場所やスポットなどを巡る企画はどうだろう?」などなど、新たな動きのタネが盛りだくさん。
また、部活動チームでは今後の動きについても発表されました。「梅田立ち飲み部」では11/22(金)の18時から、梅田の歴史ある立ち飲み屋を巡る大人のフィールドワークが開催。「梅田世界グルメ旅行部」では、新規メンバーの参入もあったり、イギリス大使館の広報の人が知り合いで呼べるかも...?などなど、新たな展開が。「梅田攻略部」では、12/8(日)に第2回のまちあるきを実施予定。前回は梅田の地下を歩きましたが、今回は「梅田の不思議」をテーマに地上を歩く予定です。気になる活動があれば、ぜひご連絡くださいね!
次回の企画編集会議は12/5(木)19:00~!
アップデート後、初となる会議は大盛り上がり。これからも場所や空間をひらき、ゲストさんと一緒に梅田やローカルメディアについて考える時間をご一緒していきたいと思います。
次回の会議は【12月5日(木)19:00~ @UMESHIBA BASE】にて開催。
ゲストは、カリグラシマガジン『うちまちだんち』の元編集部・小正さん。URさんが運営するローカルメディアとも言える『うちまちだんち』先輩の情報発信や取材、メディア運営のノウハウをお聞きしながら、梅田の!ローカルメディアの今後のあり方を考えていければと思っています。
▼Facebookページ
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▼Peatixページ
https://peatix.com/event/4197452/view
どなたでも参加できますので、ぜひ知人や友人をお誘い合わせのうえ、ご参加くださいませ!それでは12月、あなたとお会いできることを楽しみにしております!