〔004〕ユートピア③第二巻(内容メモ)

第四章


知識、技術および職業について

農業は男女の別なくユートピア人全般に
共通な知識。交代制で全員体験するから。

農業の他に人々は皆例外なしに、
自分独自の技術として何らかの特殊な知識を
習得しなあかん。

ちょー普通のは毛織業、亜麻織業、石工職、
鍛冶職、大工職といったところで
このほかに特に取り立てていうほどの職業は
なし。

衣服は全島通じて同じ型で、
男子女子、既婚者と未婚者の区別は
つくようになってる。

一つの技術習得後、
もう一つの技術をつけても良い。

ユートピア人は昼夜を24等分し
その中僅か6時間を労働にあてる。

すなわち、午前中の3時間の労働、
正午には直ちに昼食、食後は2時間の休息の後、
再び3時間の労働。
次に夕食という風になっちょる。

睡眠時間は8時間で、空いた時間は自分の好きな
何かほかの有益な知識の習得のために
有効に用いるようにという意味が
込められている。

時間の使い方は例えば、
ここでは古くから毎日朝早く講義が
行われているためそれに出席するなど。

この講義に出席する義務があるものは、
特に学問研究に身を委ねるべく選ばれ指定された
人たちだけである。

しかしながら、実際はあらゆる種類の人たちが、
女も男も、たくさんこの講義を聞きに来ている。

しかしまた他面ではもっと自分の仕事を
したいと、労働時間外に働く人もいる。

夕食後は1時間団欒の時間。

ゲームや音楽をしたり会話したり、、、

ゲームは将棋に似たものが2つある。
片方が相手を捕まえる算数合戦と
悪が堂々の陣を布いて善と一線を交える
というゲームだ。

悪と善がある中で
悪側に立ちありとあらゆる
ルール無用の猛攻撃を考える。
そらをどう善というたちばで
完全に押さえ込み悪の意図をへし折るか
実戦さながらに考える。


金持ちは無駄にでかい家を大金で建てて
大金でこわす。

つまり超無駄だ。

ユートピアではそんなことはない。

服も一切の無駄なし。

ユートピアでは実に1着の服があると、
ゆうに2年間はもつ。

いくら服を持っていたところで
それだけ余計に寒さが凌げるわけでもなく、
風采が引き立つわけでもない。

けだし、この国家の制度において
まず考慮され求められている唯一の主な目的は

公共生活に必要な職業と仕事から少しでも
割きうる余暇があれば、市民はそのすべての
時間を肉体的な奉仕から精神の自由な活動と
教養にあてなければならないということである。

人生の幸福がまさにこの点にあることを
彼らは信じているからである。


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