〔003〕ユートピア②第二巻(内容メモ)

第一章


ユートピアの土地の特性について。

海に囲まれていて責められた際の防衛に必要な人材が少なくて済む。

この地形は実は計算して作ったもので、
団結の仕方も作業員の精神面、プライド
自尊心を考えた工夫がなされている。

州民たちは自分たちが土地の所有者というより、
むしろ良き農民であるという自覚を持っている。

都市と農村を行き来する仕組みがあったため。

第二章


都市計画は王がし、
建物は代々少しずつ建築されてきた。

第三章


役人について。

30の家族ごとに1人の役人(家族長)が選出される。

10人の家族長は1人の役人(主族長)の下にたつ。

市長の選出について、
まず、総数200名からなる家族長が
われわれは最も適当かつ有能と思う人を
選挙する旨の宣誓を行う。
次に、一般人民によって前もって指名されている
4人の候補者の中から市長を1名秘密選挙により
指名する。

市長は終身職。

主族長の選挙は毎年行われるが、
これはめったなことでは更迭など行われない。

その他の役人はすべて任期1年。

主族長は遅くとも3日毎に
市長とともに市会に出席。
議事は市政に関して。

ごく稀に一般市民間の争いを忽ち片付ける。
その際の会議には決まって2人の家族長を
出席させるが、それも毎日2人ずつ新しい顔触れに
なることになっている。

市政に関する事は事の大小問わず、
それが法制化される前に必ず3日間は市会で
議題に供せられ討論されるのでなければ、
これを確認し批准することをえない
という規定がある。

市会または一般選挙場以外の所で一般の
政治について多少でも協議することは、
死刑をもって禁じられている。

さらに、市会ではどのような議題であれ、
提案された当日には討議論争することを避け、
次の市会が開かれるまで延期する。

ともすれば、
咄嗟に念頭に浮かんだことを口から出まかせに
喋る人を無くそうとするためである。

[自分自身の評判vs国家の損害]



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