錦川鉄道へ (3)
「守内かさ神」駅から再び列車に乗りまして、揺られること小一時間。
終点の「錦町駅」に到着!
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ちなみにこの奥にちょっとだけ見えている車両がこれ。
昭和57年製のキハ40-1009!
国鉄の香りを感じることができます。
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駅の外に出てみましょう。
うん、誰もいない!
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私、お腹すいてるんです。
終点はきっとビッグターミナルで、駅前に飲食店があったり、売店かコンビニがあるはず。
と、思い込んでいたんですが……
甘かったです。
ごはんが食べられそうなお店がないのです。
うう……おなかすいた。
塩分を補給したい。
でもとりあえず見とかないといけないやつ見とこう。
錦町駅から雙津峡温泉までの未成線(約6キロ)をトロッコ遊覧列車が走ってるんです。
「とことこトレイン」といいます。
素晴らしいのでHPで詳しく読んでください。
とことこトレインとは – 錦川鉄道株式会社 (nishikigawa.com)
基本的に休日しか走っていないので、この日は乗ることはできませんでしたが、顔を見ることはできました。
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ちゃんと駅らしく作ってあって、きっと運行日にはこの奥のトンネルの門が開くのでしょう。
ワクワクしますね!!
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これはまた運行日に乗りにこないといけませんね。
それにしても未成線を使ってトロッコを走らせるなんて……許せない。
許しがたい素敵さです。
本当なら列車の窓から見れたかもしれない景色を、なんかヘンな乗り物で辿りながら温泉に連れてってくれるなんて!
もうこの段階で錦川鉄道が大好きになってしまった私がいました。
好きや。
錦川鉄道好きや!!
大好きや!!!
錦川鉄道大好きなんやけど、お腹すいたわ。
そろそろ電池が切れそうだ。
ごはん……なんか食べないと……
駅の外を歩いていると、小さな商店が営業していました。
もうなんでもいいから食べ物を買いたい。
入ってみるとおばあさんが一人で切り盛りされている様子。
あまり覚えていないのですが、暑かったからアイスとか買ったのかな。
おばあさんが「よかったら座って食べていってください」と言ってくださったので、ありがたく店内でいただきました。
おばあさんとお話ししていると、このあたりはもともと林業が盛んだったそうです。
でも外国製の安い木材がたくさん輸入されるようになって、とんとダメになった。このあたりも空き家だらけになってきた……とのこと。
錦川鉄道は定期利用客がどれぐらいいるのでしょうか。
沿線に大きな商業施設もなく、人も住んでいない……
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錦川鉄道が置かれている苦しい状況を見せつけられたような思いがしました。
周辺に大きな商業施設があるわけでもなく、沿線の街は過疎化が進んでいる……
どうにかならないものでしょうか。
錦川鉄道にはいつまでも走り続けて欲しいです。
なんて思っていたら、まーたすごいことやっちゃったんですよね。
この私の旅の翌年、新駅をつくっちゃったんですよ。
え、駅とか作って乗る人いるの? 大丈夫なの? って思うじゃない。
秘境駅をつくっちゃったんですよ。
列車でしか行けない駅。
普段は列車を止めずに通過し、イベントなどの特別な日にだけ降りられるというスペシャルな扱いの駅、「清流みはらし駅」。
なんでそんなことするの?
素敵すぎない?
そんなの作られたら私また行くしかないじゃない。
秘境駅マニアの血が騒ぐじゃない!!
もう……
好きや!!
大好きや!!!!!
錦川鉄道大好きや!!!!!!
また錦川鉄道にいかなければならない理由ができました。
必ず行きたいと思います。
ひとつ錦川鉄道の強い点は、清流新岩国駅から新幹線に乗り換えられるところです。
帰りは清流新岩国→新岩国と移動して新幹線で帰ることにしたのですが、ホームには「清流新岩国」となる前の駅名、「御庄駅」と書かれた待合室がありました。
錦川鉄道HPによると「コンテナ車の車掌室部分を改造したもの」なのだそうです。
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私が旅してから6年も経っているので変化している部分もあるでしょうが、列車の窓から見える美しい自然は変わっていないはず。
たまにはひとりで、なんにもしゃべらず列車の旅を楽しんでみませんか?
いや、お誘い合わせの上で乗車してもらったほうが経営的にはいいのかな。
なんでもいいや、とりあえず錦川鉄道が素敵だから行ってちょうだいよ!!
っていう話でした。
錦川鉄道編 完