新卒女子の地方配属
地方配属の全般的なメリット・デメリットは前で述べたが、女子ならではの困難も沢山ある。
もちろん、男女で分けて考えるのは偏見じみたことかもしれないが、今回は女性の地方配属について述べたいと思う。
①同じ総合職女子が少ない
我が社の地方支社は、総合職と一般職及び専門職の割合が7:3。
総合職は、全員東京本社採用のため九州が地元の人はごく僅か。
一般職及び専門職は、全員女性で現地採用=福岡および周辺九州民。
そして、JTCなので(?)結婚している女性総合職は地方支社に配属になることは基本ない。
(男性は結婚してようが、子供が小さかろうが地方転勤ある)
ゆえに、地方支社の女性は独身者のみになる。我が支社はというと、女性総合職はたった6人。独身若手3人+独身30代+独身40代+独身50代。
私自身、30代までに結婚して子育てもしたいと考えているが、ロールモデルがいないため自分の将来が全く見えないのである。
②ライフプランの縛り
23〜28才の時期を地方で過ごす訳だが、この期間に結婚や出産をすることは非常に難しい。
仮に結婚をしたいと思う相手がいたとしても、福岡の人や偶々福岡で仕事をしているような人でない限り、一緒に住むことができない。
また、東京に戻ることが決まっているために、今の仕事を続ける限り、自分の転勤に着いてきてくれるような人or別居婚でない限り厳しいだろう。
結婚ならまだしも子育てをすることは不可能に近い。
ゆえに、福岡にいる間は結婚も出産もすることはできないと私自身は考えている。
しかし、結婚をしたいと思う相手がいるのに、仕事のために時期を考えなければいけないのは、とてもストレスである。
何より、女性にとって年齢の問題は現実としてある。妊娠しやすい年齢や体力を考慮して、人生設計をしなければいけないからだ。
③恋愛のしにくさ
今の時代、総合職女子は少なくないが、とはいえども地方配属者はまだ数は多くないのではないだろうか。
福岡で恋愛するぞ!となった時、ほとんどの場合が①福岡および九州出身者 ②地方配属で来ている人 の二択だ。(フリーランスとかいるかもしれないけど)
支社内恋愛はない。数年来ないらしい。
支社は人数も少ないし、6〜7年目以降の男性はほぼ100%既婚であり、若手で恋人がいる人もいるため、自動的に恋愛対象は数人に絞られる。
また、別れた時のリスクや世間の狭さから避けるのである。
職場恋愛がないとすると、出会いがない。
習い事やサークルなどもないことはないが、やはり今の時代はマッチングアプリ一択だろう。
ちなみに恋人のいない独身者はほぼ全員やっているらしい。
私も最初こそ抵抗があったが、やってみた。
現実的な話、20代のうちに結婚したい場合、福岡にいる間に結婚相手を見つけなければならない。
しかし、先程述べた通り福岡にいる人は①か②である。究極な話、仕事を捨てて福岡(九州)にお嫁に行くor転勤族同士の結婚の二択だ。
私自身、東京本社に戻った後はずっと東京で生活したいと考えているため、東京勤務の転勤なしの人orフルリモートやフリーランスがベストである。
しかし、そのような条件の人はほぼいない。
結婚前提の恋愛をすることはかなり難しいのである。
また、福岡にいる限り福岡の男性から見れば東京の大きな会社で働くバリキャリのように見えるのだろう。女性数多な福岡かつ亭主関白文化の残る九州で、JTC総合職女子がモテるのは難しいのではないか。(別にモテる気はさらさらないのだが)
自身の恋愛については別途述べたいと思う。
ただ、男性側ではその逆転がおきる。
マッチングアプリ無双!!!なのである。
知名度のある会社名、ある程度の年収。
更に、大抵JTC勤務は名門大学出身であるので◯◯大学卒とか書くとモテるらしい。
(先輩や後輩談)
福岡ではハイステータスらしい。
女性数多の福岡ではとにかくモテるそうだ。
実際、マッチングアプリで出会った福岡の女性と結婚した先輩もいる。
(東京本社に戻る時に連れて行った)
また、とにかく若手独身男子は遊ぶに遊ぶ。
モテるから勘違いをしてしまう人もいるのかもしれないが、結婚は30以降でいいから福岡でとにかく遊ぶという人ばかりである。
(これはうちの会社の人だけですか?もちろん女性だって遊びたければ遊べますが…)
あぁ、私も男性だったらかわいい博多美人の彼女作って、結婚して海外赴任or東京に連れて行く人生もあったのかな。遊び呆けて経験を積んで、東京戻ってから結婚相手見つけるでも男性だったらできた。
もちろんこれは偏見に基づく意見である。
しかし、現代の日本ではまだ自分の転勤についてきてくれる男性は少ないだろう。
今日は相席屋!合コン!という男性社員を横目に静かに家に帰り、悲しく一人でご飯を食べるのである。
(被害妄想な部分もあるが)
そういった訳で、新卒女子の地方配属は様々なハードルがあるのだ。
良くも悪くもとてもサバイバルである。