社会不適合者とは?

私自身、情報集めのためによくSNSを使う。
無意識に自分と境遇の違い社会人1〜3年目の人の投稿などをよく見るのだが、よく見かける「社会不適合者」。
こんなにも社会不適合者がいるのか?というくらい見かける言葉だ。
そして、私自身も社会不適合者なのでは!?と感じる場面がある。
ただ、そんな若者達は社会人不適合者というよりも、単純に社会人に向いていない(=働いている会社・業務に向いていない)という人の方が多いのではないだろうか。

幼稚園〜大学までの学生だった時代、私はいわゆる手のかからない子として過ごしてきた。
優等生の中でもいつもリーダーシップを切って目立つようなタイプでなく、勉強が出来すぎて先生と仲が良いor目をつけられるわけでもなく、そこそこ勉強ができて、誰にも反抗せず強調性があって、友達は多くないけど皆から嫌われづらい穏やかで大人しいタイプ。
そんな手のかからない学生時代は、苦手なことは沢山あったけれど、コツコツと勉強すれば結果が表れる。そんな勉強が好きだった。
勉強はどちらかというと得意だったし、苦手な美術や体育も真面目に努力していい子にして先生の評価を得てきた。
今考えると、学生という職業がとても向いていたのだと思う。

学校では、上司の機嫌取りや立て方、損得を考えてずる賢く生きることは教えてくれなかった。
学生時代、大人と関わることなんて先生と親くらいしかしなかった私には大人とコミュニケーションを取るのがとてつもなく苦痛である。
学生時代は、テストの点数と発表さえしていれば先生が評価してくれた。自分から先生に質問したり、自分から話しかけて仲良くなったこともほとんどなかった。
物事に対して、自分でどのような努力が必要なのかを考えて行動することは得意だが、それが人になると何をしていいか分からない。
典型的な勉強は出来ても仕事はできない奴。
理系職のような専門職であれば、自分の強みを生かせることができたのか?と思うこともあるが、
私がやっている仕事は事務系総合職。
対人の仕事、社内調整が主な仕事。
その中でも、コミュニケーション能力の高い人ばかり集まるような業界にいるわけで。

上司に媚びも売れない、お世辞を言えない、雑談を自分からすることができない。
飲み会のセッティングも、注文をとるのも、場を盛り上げるのも、上司の機嫌が良くなる話を振ることも苦痛で仕方ない。
業務でいつも喋らない人に頼み事するのも話しかけるのも、課の人以外に電話するのも、細かい確認が必要な仕事も全部うまくできない。
苦手なことばっかり。
私って社会人不適合者だ〜といつも思っている。
2年目なんだから出来なくてもいいのかもしれないけど、今までの人生で得意なことの方が多いことばかりだったからこそ、出来ないことばかりで落ち込む。

社会人に向いてないというより、JTC文化や社風が合ってないのかもしれない。
でも、合ってない人なんて私だけじゃなくて沢山いる。会社にだって色々な人がいる。
若手だからやらなきゃいけないことや、社内政治にうまく関わらなきゃいけないけれども…
でも、苦痛なのは私だけじゃない。
同じように苦しんで自分は社会不適合者だと言っている人はたくさんいるんだと思う。
そう思うと、日本企業はもう少し皆が働きやすい環境を作り出せないのだろうか。
様々な年代がいるし、基本的にはJTCは年功序列なので上の者の働きやすい環境になってるはずだが、上の者に合わせていれば下はどんどん離れる時代だ。
若者に社会不適合者だと思わせないような仕組みが出来たらもっと活気を持って働けるのではないか?

こんなこといったら、ぺーぺーのくせに生意気な!って言われるので言いませんが、
下とか上とか関係なく、互いに尊敬し合えるようなそんな人間関係を築きたい。
私が歳を重ねて昇進したとしても、自分が下積み時代にやった苦痛で仕方ない不必要な上下関係や無駄な業務は絶対に若者達にやらせない!
苦労は進んでするもんじゃない。
同じ結果なら楽していい、楽しんでいいじゃない。

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