25歳OL健康診断に引っかかる

題名の通り、健康診断に引っかかりました。
まだ若いのに健康診断に引っかかるなんて…と課長にまで言われてしましました。
私の取り柄と言えば、とにかく健康体!
小高は皆勤賞だったくらいにはほぼ体調を崩すことはありません。
ただ、社会人2年目の春悲劇は突然やってきました。
扁桃腺になって会社を初めて休んだのです。
まぎれもなく仕事のストレスでした。
(業務+人間関係)
そして、秋には腸炎で救急車に乗る羽目に。
1年でこんなに体調を崩したのは初めてでした。
とにかく仕事へのストレス度合いが高かったのです。
以前にも述べたことがある通り、辞める人が沢山いるくらいには仕事環境が悪かったのです。
ただ、人に恵まれてどうにか今までやってこれました。

福岡には転勤で東京から引っ越してきて、知り合いもいなくて1人。
特に同期女子ではたった1人の地方配属でした。
友達も家族もいない、そして去年たった一人の同期すら失いました。
あぁ、私はここで1人きりなんだと。
同期が辞めると聞いて2ヶ月は毎日泣き続けました。
それくらいに仕事でもプライベートでも追い込まれていたのでしょう。

なんだかんだ3年目になり、這いつくばってまでこの会社に執着しないでいいんだと思いはありつつも、今の段階の転職はまだ早いから3年は頑張ろうと強く言い聞かせながら毎日生活をしていたのです。

ストレスが減るどころかどんどん高まる一方、プライベートでもストレスがあり、ボロボロな毎日でした。
あぁ、このまま消えていなくなりたい。
悲しいニュースを見るたびに私がこの人の代わりになれたらいいのにまで思った時もあります。
病気だったらいいのに、このまま車に突っ込んでケガできたらいいのに…
とにかく仕事環境から離れる理由が欲しかったのだろう。
仕事環境だけでなくプライベートの問題からもきっと逃げたかったんだと思います。
会社を辞めれば解決な訳でも、東京に戻ったからといって解決な訳でもなく、ただ現実と向き合う元気がなかったのだと。

そんな時に健康診断がありました。
健康体ですが、不謹慎ながら何か異常があればいいのにと少し思ってしまったのです。
そんな軽い思いで、診察してみると内科検診のおじいちゃん先生があれ?と言い出しました。
何度ももう1回飲み込んでみてと言われ、甲状腺が大きいと言われました。
その言葉には何も驚かず。
なぜなら大学生の時に2回は甲状腺の件で引っかかったことがあるから。
(2度とも自覚症状がないからということで再検査は免除)

あぁ、またか〜
これは自覚症状ありません→異常なし
でいいだろうと思いましたが、おじいちゃん先生はん〜どうしようかな〜と迷った挙句、
病院を受診してくださいと言ったのです。

そして、健康診断の結果E判断。
E?Eは産業医の判断待たずに病院行けの緊急度MAX。
どうせ異常なしで終わるよな…
病院代かかるし、めんどうだなと気が向かないまま甲状腺内科を受診。

受付の段階から、何もない若者がすみませんと異常なしで申し訳ないねとまで思っていました。
甲状腺は比較的年配、30代以降に多い病気なので尚更です。
血液、エコー検査をやり、こんな大掛かりな…と大袈裟に感じながらも終了。

そして、先生が下したのは橋本病の疑いが高いということ。
歴とした甲状腺の病気でした。
恥をかかなくて済んだと思った反面、私病気?
と不安にもなりました。

家に帰って母にだけ伝えて、しばらく泣きました。
病気のショックはもちろんですが、病気になるくらい今まで自分は無理をしていたんだ。
甘えだと思っていたけど、甘えじゃなかったんだと。

私は比較的同年代の中では体力がなく疲れやすい体質でした。
なので、体力がない自分が悪いと思っていましたが、体質じゃなくて病気だったのだと。
オフィスが寒くて凍えていたのも冷え性の重症ではなかったのかもしれない。
気分が落ち込みやすいのはメンタルが弱いわけではなかったのかもしれない。
仕事が手がつかなくてミスが多いのも多少は病気のせいだったのかもしれない。

病気は良くないけれど救われたのです。
自分が悪いと思って責めてきたけれども、それは病気のせいでもあった。
よく頑張ってきたね。偉かったね。
誰にも弱音を吐けない自分を自分で慰めました。

福岡で頼れる人はいない。
弱音を吐ける、愚痴を言える人がいないどころか、笑いあってご飯を食べる人もいない。
(そんなことはないのだけど)
仕事環境が変わるのは少なくとも1年半後。

1人で体を傷みつける必要はある?
そこまでしてしたい仕事?
家族がほしい。家族のもとに行きたい。

長期海外留学も経験したほど、どこでも生きていけるタフなのが私の魅力だったのに。
よく恋人は悲しみを半分にさせるより、嬉しさを2倍にする方が良いみたいなことを聞いたことがある。
たしかに、ネガティブなことを言って毎回励まされたりするより、恋愛おいしいところだけいいとこどりしたいのだろう。
ただ、私は楽しいことを共有できる相手なんていくらでもいる。
友達が沢山いるから。楽しいことは友達にいっぱい共有して満足できる。
ただ、友達にはネガティブを共有できるとは限らない。
それは友達だから、言って困らせたくないから、時間の無駄だから。一定の距離があるから。
じゃあ、私はどこにネガティブを置けば良い?
1人で乗り越えることなんていい大人だからできる。
けど、誰かに甘えたい。
でも、甘えるだけじゃなくて支えになりたい。
家族。
唯一弱い部分を見せられるのが家族なんじゃないだろうか。
病気になって、家族が恋しい。
そして、家族になりたいなと思う人がそばにいてくれたらいいのになと。

病気ってこんなに人を弱らせるのですね。
生死に関わるような大袈裟な病気ではないけど、
毎日頑張って生きてる自分を少し甘やかせたくなるのです。
1人で毎晩泣いて、眠れない日々。
自分みたいな人に寄り添える人になりたいな。
そばにいる。
泣いてる自分を励ましてほしいとか、何か聞いてもらいたいわけでもない。
ただ、隣にいてほしい。
一緒にご飯を食べて、一緒にテレビを見て、それぞれ別のことをしていてもただ居ればいい。
それだけでいいのに、それすら今は難しい。

1人でも頑張れる自分を自分が一番知っている。
本当に忍耐力と根気はあるので。
ただ、少し頑張りすぎちゃったかな。
少し甘えてもいいのかもしれない。
そして、今まで甘えて困らせてきた人たちのためにも病気と向き合いたい。

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