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熱海旅行にて

父母、夫、子どもと熱海へ。何年ぶりだろう。
久々に海に浮かんだり泳いだりして日々の雑事を忘れることができた。
熱海も寂れた時が一時あったようだが、また復活しているように感じた。

そして、旅行中に、の迷える子育てに手応えを感じたことが一つ。

リフトに乗り見晴らしの良い場所へ。熱海城にも成り行きで行くことに。なんの歴史もなく、ゲームセンターのような騒がしさ、子供を翻弄するような仕掛けがたくさん置いてあることに私は少しずつ腹を立てていた。

案の定、UFOキャッチャーで猿の人形が欲しいと子どもが言い始めた。頭に手拭いを乗せた温泉の猿の人形。

安易な夫は取れるだろうとキャッチャーを始めた。いつもはすぐ取れるのだが、千二百円くらい費やしたところで諦めた。アームがぷらぷらしており、いくら費やしても取れそうにない。

やはり子どもは大激怒、あと一回!あと一回!と声が枯れるまで泣き、その場から立ち去ろうとしない。なんとか暴れるところを抱っこして階段を降り、城の外へ。そこでもまだ10分くらいは泣いていただろうか。

今回は我慢する機会だと思い、折れないことにした。夫と力説し、あれは取れないようなっている、諦めよう、他にも人形はある、もうお城には入れない、とかなんとか説明してみた。もちろん収まらず。


いつもは鉄分不足でいい加減にして!と
私も怒ってしまうのだが、今回は怒らず対応することができた。全くといえば嘘になるが、おそらくあまり人の目を気にしないことにしたからかもしれない。子供が泣いていて恥ずかしい、やめてほしいは少しはあるが、子供の気持ちのほうに寄り添えるようになってきたように思う。

ひとまずその場を先に母が立ち去り、リフト乗り場で待つことに。ばあばと夫に説得されてママーと、泣きながらリフト乗り場に来た模様。私に抱っこされて、しばらく諦めきれずクスンクスンとしていたが、ちゃんとこちらに来たことに嬉しくなった。ばあばがいたことも大きいとおもう。
じいじは知らないおばさんに、折れちゃだめだよ!と言われたらしい。


日本人は周りを気にしすぎるという。確かに迷惑かもしれないけど、子どもが泣いている時は自分がどう人の目に映るのかなどは気にせず、子どもと向き合うようにしよう。その空間に子どもと自分たちだけがいると捉えて。


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